昨年のクリスマスに出した私の本
にも書きましたが、スッキリ出てれば洗う必要がないのです。
洗わなくてもキレイが標準。
拭いた紙にも便は付きません。
この事実は今まで大勢の患者さんで実証済み。
ウォシュレットをなぜ使うのか
その理由を尋ねると、多くの患者さんが
「紙で拭いてもキレイにならないから」
「何度拭いても便が付くから」
と答えられます。
そして診察すると･･･
肛門の中に便があるのです。
さっき出して来たのに･･･です。
肛門の中だけではありません。
肛門周囲にも便が付着してます
ウォシュレットで洗ってきたのに･･･です
便が中に残っているのに
外側だけ洗っても綺麗になりません。
温水の刺激で
残った便がチョロっと
出てくることも多いです。
そのせいで下着が汚れるのに
便が漏れていると大騒ぎして
受診される患者さんもおられます。
そんな残便のトラブルは本当に多いです。
実際の患者さんが書かれたアンケートをご紹介しましょう。
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「あなたが加害者で、おしりは被害者なのよ
」と言われた時、
『えー、あたしも被害者なのに･･･』
一瞬そんな思いが頭をよぎりました。
でも、この場所で幾度となく繰り返してきたであろう みのり先生の丁寧な説明を聞くうちに、そうだったんだと納得し。
今までどうなっているのか見ることができずにいた、いや、もしかしたら ひどく醜い状態（と思っていた）その子から、目をそらしたくて避けていたのかも知れないその子について、正しく知ることができたのが受診した中での大きな成果でした。
恥ずかしさから目を背けたくなる気持ちを抑えて対面した写真のその子は･･･
意外なことに可愛く思えました。
もちろん状態としてはよくなかったのですが。
洗い過ぎ・拭きすぎ・重石（おもし）乗せ過ぎ･･･
知らなかったとは言え、いろんな負担を強いてきたことをすごく申し訳なく思いました。
その日から その子への思いが全く変わりました。
『今までごめんね。どうもありがとう。メスを入れる前に気付いて良かった。これからあなたの負担を軽くするよう気を付けるね。一緒に楽しく過ごそう！』
そんな わくわくした気持ちになったんです。
思い切って受診して本当に良かったと思います。
いろんな不安から解放されて、診療所から出るときには、気持ちも おしりも 足取りも 軽くなっていることに気付きました。
治療してみて
いわゆる便秘じゃなかったんだ
酸化マグネシウムを飲まなくても こんな いい便が出るなんて･･･。
そして 出残り便 の存在を確認する度に、なんだか嬉しくなります。
先生のおっしゃった通りだ
これで重石（おもし）をどけられたんだ
と。
それに、するんと出るし、ペーパーにつかない
ほんとだー
なんだか楽しい毎日です。
いつまでかかるかわからないけど、おしりちゃんが健康な本来の状態に戻るまで、一緒に根気よく過ごしていこうと思います。
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この患者さんだけでなく、受診される患者さんのほぼ全員が、スッキリ便を出すことによって洗わずにキレイに出来ています。
患者さんにも何度も言っていることなのですが、そもそも「スッキリ排泄出来ていれば洗う必要なし」なんです。
洗わないといけないような排便を治すべきなのに、そこを治さずに洗い続けるから、過剰洗浄となりオシリを傷めてしまうのです。
加害者にならないためにも、洗い過ぎは ほどほどにしましょう。
オシリが悪くなってから洗うのをやめる
という人が多いですが、本当は悪くなる前にやめてほしいですね。
例えば虫歯で考えてみましょう。
虫歯になってから歯磨きを始めるのではなく、虫歯にならないように歯磨きをしていますよね
それと同じ。
皮肉なことに入口（口腔）と出口（肛門）は似ています。
入口の手入れは毎日欠かさずやっているけれど、出口は全くノーケアどころか間違った所を洗ってますよ
それじゃあまるで、虫歯にならないように一生懸命、唇の周りにシャワーを当てて洗っているようなもの。
オシリをキレイにしたければ、ちゃんと排泄しましょうね
診療所のセラピードッグ「ラブ」
右端がラブです
話しかけると耳を立てて
人間の言葉を聞き取ろうとします
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