とか
肛門の周りを触ると濡れてるんです
とか
穴の周りがいつもじめっとした感じがするんです
という症状で悩んで受診される患者さんも多いです。
かゆみを伴っているケースもありますが
痛みもかゆみも何にも症状がない
ということが多いです。
そのような患者さんを診察すると・・・
確かに皮膚がベタッとしていたり
皮膚がテカテカしていたり
確かにベタベタしています。
そして
そのような患者さんは
必ずと言っていいほど洗ってます
洗いすぎてます！
温水洗浄便座を愛用している人が多いです。
残った便を温水で刺激して出していたり
ひどい人になると
自力できばっても出ないから
温水を当てながら排便してたりしてます
温水洗浄便座を使ってないケースでも
排便後にお風呂でシャワーを肛門に直撃して洗ってたり
清浄綿やおしりふき、ウエットティッシュで念入りに拭いていたり
肛門専用のスプレー剤を使用していたり
ひどいケースだと
オキシドールやマキロンなどで肛門を消毒している人までいます
そう。
過剰衛生なんです。
このことは以前のブログにも書きました↓
危険なトイレ習慣ー「過剰衛生」について
私はこのような病態を
「過剰衛生症候群」
と名付けました。
洗いすぎ・拭きすぎ・こすりすぎ
などによって
皮膚を守ってくれている皮脂膜が脱落すると
様々な皮膚障害が生じます。
ベタベタもその一つです。
皮脂が脱落しているので
皮膚は頑張って脂を出そうとしてるんです。
だから
ベタベタを拭き取れば拭き取るほど
余計にベタベタするんです
ベタベタするから拭きたい・洗い流したい
という気持ちは分かります。
でも拭き取ると、洗い流すと
また出てきます。
そう。
悪循環なんです
余計にベタベタしてきますよ。
また温水洗浄便座の温水は
肛門の中まで入っていきます。
中に入った水で濡れているケースも多いです。
このような症状の患者さんには洗うのをやめてもらいます。
それだけで症状が無くなることがほとんどです。
別に薬をつけなくても・・・です
もしあなたが肛門周囲の不快な症状で悩んでおられるのであれば、一度、洗うのを完全にやめてみてください。
もしかして症状が無くなるかもしれませんよ。
あなたは
肛門のベタベタで悩んでいませんか？
そのベタベタ
洗いすぎ・拭きすぎ・こすりすぎ
が原因かもしれません。
過剰衛生をやめれば
症状が無くなるかもしれませんよ
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬は排便の後オシリを洗いません
トイレットペーパーで拭くだけです
洗ってるのは人間だけですね
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