肛門性交(アナルセックス)による肛門尖圭コンジローマ | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

なんだか性病とか肛門性交(アナルセックス)とか、ディープな話題が続いていますが^_^;

知っておいて欲しい内容なので書きます^_^;

こんな話、普段しませんしね^_^;

誰にも訊けないし^_^;

さて、今日は一般的な肛門尖圭コンジローマの話です。

そう。

教科書に載ってるような典型例のお話です。

性病と言われるのは肛門性交によって発症することが多いからなんですよね。

実際に、そのようなケースもたくさん診ています。

肛門性交というと同性愛者の男性を想像される方も多いと思います。

はい。

ズバリそうです。

でも、肛門性交をしている女性に発症しているケースもあります。

男性だろうと女性だろうと、肛門性交をすれば感染症をもらう危険性があるのは変わりません。

肛門性交によって発症している尖圭コンジローマの場合、肛門周囲の皮膚だけでなく、肛門の中にもコンジローマがあります。

中には直腸粘膜にもコンジローマが出来ているケースもあります。

だからちゃんと中まで治療しないと完治しません。

そして一番大切なことなんですが、肛門性交をやめなければ病気をずっと繰り返すことになります。

また治療中は基本的に性行為も禁止しています。

セックスパートナーにうつしてしまう可能性もありますし、パートナーにも尖圭コンジローマがある場合、一緒に治療しなければなりません。

自分一人の問題じゃないんです。

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またずっと肛門性交を繰り返していると、当然、オシリのしまりも悪くなってきます。

だから、診察したら分かるんです。

この人、やってるよな・・・って^_^;

恥ずかしいから隠している人もいますが、指入れたら分かりますよ^_^;

何年も繰り返し肛門性交をしていると、本当にオシリのしまりが悪くなっていきます。

便が漏れるようになって困っているケースだってあるんです(>_<)

肛門性交をやめれば、ある程度、しまりも良くなってくるのですが、元通りには戻らないことが多いです。

一度ゆるんだオシリは完全に元に戻りません。

だから排便以外で使わないでくださいね^_^;

そして。。。

肛門性交による尖圭コンジローマにはHIV陽性の人が時々いるんです(;。;)

だからHIVの検査を受けるようオススメしています。

特に男性の同性愛者の人に陽性率が高いです。

尖圭コンジローマだけでなく、他の感染症もうつされてるんです。

B型肝炎C型肝炎も合併していることがあります。

要するに、性行為で感染するのは、いわゆる「性病」だけじゃないんです。

性行為によって感染する病気は、実はたくさんあります。

だから不特定多数の人との安易な性行為は危険です。
(そんなこと言われなくても分かりますよね^_^;)

病気をもらうリスクがあるということを知っておいてくださいね。



肛門性交による尖圭コンジローマは肛門の中や直腸にまで出来ていることがあります。

オシリのしまりも悪くなります。

HIVや肝炎など、他の感染症を合併していることがあります。

だからちゃんと調べて治療しましょうね。


新しい公式ブログに詳しい解説記事を書きました↓

肛門にできる尖圭コンジローマについて


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