いつだって


何をしたって


呼ばれるのは

わたしじゃない









「かなちゃん」














同じことをしてあげているのに、



頼られるのは



いつもかなちゃん












信頼されているのも



かなちゃん






わたしの言うことは

信じてくれない








ベタ褒めするのも、

帰ってきたのかと心配するのも、

気が利くね、と言うのも


ぜんぶ。あの子。















「かなちゃんかなちゃん、今日は寒いよ」










ちがうよ。






ちがうよ、おばあちゃん。









わたしはかなじゃない。












いつから、名前をきちんと呼ばれなくなったんだろう。












ねえ、おばあちゃん。







昔みたいに、




わたしのこと、




頼ってよ。












やっぱり、お姉ちゃんは頼りになるわね、って








もう一度





いってよ













おばあちゃん。