子供のゲーム中毒に注意 | Dr.松下の健康情報ブログ

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医学誌「Psychological Science(精神科学)」2009年5月号に掲載されたアイオワ州立大学の准教授Douglas Gentile, PhDの研究で、「テレビゲーム(コンピューターゲーム)をする小児およびティーンエージャーの8.5%がゲーム中毒になり、学業や社会的相互作用に悪影響を及ぼしている」と報告されています。

この研究は、8~18歳の若者1,178を保険者とし、米国精神医学会の精神疾患の診断・統計マニュアル最新版(DSM-IV)に概要が説明されている病的賭博の認定ガイドラインに基づく11項目の評価尺度を使用してデータを収集分析しました。

 

その結果、被験者の若者の中のテレビゲーム中毒者は、時々ゲームをする人よりもはるかに頻繁にゲームをしており、成績が悪く、現実から逃避するためにコ ンピュータを起動し、学校で注意力の問題が生じることが多く、暴力沙汰に巻き込まれることが多く、注意欠陥障害と診断される可能性が2倍以上高い、などの事実が判明しています。

また、中毒の徴候には、小児がコンピュータでゲームをする必要があり、それに引きつけられると感じていることを示す徴候、学業への関心の減退または成績の低下、他の活動をしているときの倦怠感の増大、家事をさぼる傾向、および宿題をしないための言い訳が上手になることなどが含まれる、という事も判りました。

そして、少年は少女よりもゲームをする頻度が高く、ゲームをする時間も長い。 小児は成長するにつれてテレビゲームをする頻度は少なくなるが、1回あたりのゲーム時間は長くなる、等の事も判明しています。 


今日では、スマートフォンの普及で子供達がより簡単にゲームができる環境になっていますから、親御さんはご注意下さい。