こんにちは、国助です。

 

今日は脂肪の話です!!

みなさん脂肪といえばどんなものをイメージしますか??

白い油のようなものをイメージする方も多いかと思いますが、我々外科医がよく目にする脂肪は、黄色いスポンジのような塊で、焼くと手がべたべたになるものです笑

わかりづらいですね。言葉ではなかなかうまく表現できませんですみません´д` ;

 

外科外来でとんでもない巨漢が入ってきた時、まずは手術の前にダイエットを促します。

ダイエットすることで、手術をしやすいようにするのはもちろんのこと、術後の合併症の発症率を下げることも証明されているので、手術にかかる前にしっかりダイエットで脂肪を落とします。

 

いざ手術!とお腹を電気メスで切っていくと、、、、気付いたら手術用の手袋がテッカテカに。。。油まみれで滑りまくってしまい手術器具を握るのもいっぱいいっぱいです。

これが皮下脂肪ですね。

 

つづいてお腹の中へと入っていき、腸管を持ち上げます。。ここでも巨漢の場合ずしっと腸管が重いことが多い。。。実は腸管には腸間膜と言われるような脂肪をたくさん含んだ膜が付いています。これもやはりたくさんエネルギーをとる人に多く付いているのですが、これまた手術する時(特に腹腔鏡手術)に邪魔になるんですね〜〜〜。これが内臓脂肪です。内臓脂肪はいざ使おう!!!って時はすぐに使えるエネルギー源になるので、ある程度は必要ですし、減らそうと思えば割と早く減らせるので、皮下脂肪ほどやっかいではないですが、つきすぎはやはり問題です(T ^ T)

 

そして健康診断でみんなが持ってくる血管内の脂肪のお話です。

採血でよく目にする血管内の脂肪は主に中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールに分けられます。そしてこれらの総和をトータルコレステロールと言います(HDLコレステロール+LDLコレステロール+中性脂肪/5)。

中性脂肪はエネルギーのとりすぎですぐに上下します。とくに甘いものや油ものの影響をよく受けますね。なので前日節制した時と、暴飲暴食した時の採血ではかなりの差が出ます。逆に言えば下げやすいんですねーー。

コレステロールにはLDLコレステロールとHDLコレステロールの2種類がありますが、皆さんこの違いわかります??

LDLコレステロールの方は悪玉コレステロールといわれこれが血管内に溜まることで、血管の狭小化、将来の血管系疾患の発症率をあげます。悪者ですね。 HDLコレステロールは良玉コレステロールと言われ、主に血管内に溜まったコレステロールや中性脂肪を回収して肝臓に戻す作用を示します。つまり掃除屋兼運び屋ということですね。

 

患者さんの中にはトータルコレステロールめっちゃ高いんだけどどうなってんのって来る患者さんも多いのですが、先ほどの式の中の総和に良玉であるHDLコレステロールが含まれているので、問題にことも多いのです。

 

基本的には初回の治療は運動と食事からですね。

運動は血圧の知己にも言いましたが、脂質異常症の食事は節制をすることはもちろんですが、バランスよくとることが大事です。特に三大栄養素である糖質、脂質、たんぱく質のバランスを考えて食べることが大事です。まあこれらはまた詳しく話しますが、それぞれの栄養素からのカロリーバランスを糖質から50%、脂質から30%、たんぱく質から20%です!もちろん持病や年齢により違いはありますが、大体の方はこのバランスを意識して食事をしていただけると、脂肪の代謝やエネルギーの効率的な利用をすることが得きるのです。

 

よくボディービルダーとかが俺はこれしか食わねーとひたすらささみを食いまくっている人もいますが(鶏に恨みでのあるんですかね)あれはエネルギー効率が悪かったり、腎臓に多大な負担がかかったりで医師としてはあまりお勧めできません笑。

 

しかし!!!これらを注意しても遺伝的、体質的に脂質異常症の値がよくならない人が残念ながらいるのです。。。。

そんな方はお薬に頼っちゃいましょう。しょうがないのです。

 

お薬は大きく分けて3種類です!

これは超簡単!コレステロールを下げる薬、中性脂肪を下げる薬、両方下げる薬の3つです。めちゃくちゃ簡単ですね。

 

それぞれの代表を書いておきます。

コレステロールを下げる薬

1、スタチン形製剤(HMG-CoA還元酵素阻害)

肝臓でのコレステロール合成を下げて、血管内のコレステロールを肝臓に戻す作用があります。動脈硬化を予防することも実証されているので、多くの方に使われている薬剤です。

2、小腸コレステロールトランスポーター阻害

名前の通りですね、小腸でのコレステロールの吸収を抑えます。

 

中性脂肪を下げる薬

1、フィブラート形製剤

主に中性脂肪を下げる効果が強い薬ですが、スタチンとの併用が困難なのが難点ですね。

2、EPA製剤

これは僕が最近注目している薬剤です。不飽和脂肪酸魚などに多く含まれる脂肪です。これが体内での脂質の合成抑制、血液の凝固抑制、さらには動脈硬化予防の効果まであると。つまり狭くなった血管にはうってつけの薬剤なのです。

 

両方下げる薬

ニコチン酸誘導体製剤

肝臓での中性脂肪の合成を抑制し、血管内のLDLコレステロールを下げ、HDLコレステロールを上げるという薬です。

 

それぞれの薬に一長一短ありますし、合う合わないあります。副作用が強く出るものもあったりしますので、主治医の先生とよく相談して自分の体にあった内服薬を選んでいきましょう!!