最近、面白いなぁと思ったのが、谷垣さんの言い分。谷垣さんは「公約違反だ、民意を問え!」と盛んに言って来ました。議会政治・立憲政治において、公約違反はなによりも重い。そんな事すれば公約を掲げて行う選挙が無意味になってしまう。民意によって政治を決める。民意の代弁者である議員が政治を決めるという大原則を無視してしまうのだから、民主主義ではなくなってしまう。

 (民意を踏みにじって、公約を無視してもなんとも思われない不感症状態こそは、民主主義形骸化の第一歩。封建政治・領主政治となにも変わらない危険な状態ですね。我が国は全体主義だといってきましたが、最近身分制の方がしっくりくるなぁ。まあ身分制は民主主義を機能させる重用な要素なんですが、武士階級が政治を独占したように、特定の政治階級だけが政治を独占してしまうそれですね。)。

 谷垣さんの主張はこれまで散々公約違反を繰り返してきた自民党のトップとしてはどうか?と思わないことも無いですけど、理が通っている。消費税増税をやるなら、民意を問え!とはまさしくそのとおり。

 対照的に菅直人は立憲の常道、ルールの前提、法の精神を平気で踏みにじる違反を三度も行ったという稀有な人物。①民意を問う選挙で敗北したのに総理を辞任しない。②民意で否定された与謝野を、野党比例議員にもかかわらず、与党系に引っこ抜いて大臣に任用。③自分の辞任を約束して不信任決議案を否決。
取引材料にして不信任を撤回してもらいながらも辞任をしない。与党内での約束を破る…。

 とまあ、そんなことしたら民主制度は機能しなくなるという常識をルールに欠いてないからという無茶苦茶な理由で踏みにじったすごい人です。トランプのゲームで、最初にルールを決めて、暴力振るったり、賄賂使ったりして、最初にルールで決めなかったでしょ?というくらいアホです。常識で考えるということができないんですね。まあそれだけ民主主義政治の常識が広まっていない、やってはいけないルール無用の残虐ファイトだという認識がないから、こういうアホが出てきてしまうわけです。本来あんなコトした時点でふざけんなぁ(#゚Д゚)ゴルァ!!と大騒ぎにならないといけないわけですからね。

 政治評論家の中では菅が汚い機転で切り抜けたなんて頓珍漢な論評をしてた人もいましたしね。

【谷垣の真意】
 んでまあ、そういうアホ菅とは違い、谷垣さんはまともなことを言っているわけですね。ところが最近の民主党のマニフェスト撤回発言を聞いて、おや?と思ったことがあったわけです。

 まず、前から唱えていた小沢を切れ!というおかしな主張。公約にない→解散しろ=民意を問え。これは正しいわけですね。もっと正確に言えば民意に否定されたのだから辞任しろ。選挙したばかりだから新総理できちんと論点を整備して一年後に選挙を!ということなら理が通るわけですね。ところが増税をやりたいのなら反対する小沢を切れと。それなら自民党も話を聞こうじゃないかと(聞くだけ?(^ ^;))。

 小沢は民主党の公約派とも言うべき最後まで公約に書いてあることをしっかりやれ!と主張をする人物。それを切れ!っていうのはおかしな話でしょ。まあ党内に異なる政策を主張するグループが二つ出来たのだから、対立して進まないのだから、別れて民意を問いなおして、どちらか国民に選んでもらおうというのならわかりますが(まあ自民がそれを言うか?さっさとお前んとこも割れろってブーメランですけどね。自民も民主も連立政権のプロセス省きの党内連立政権政党ですからね)。

 正確に民意を重視するなら、民意を受けている公約派=小沢派に政権を返せでしょう。それで小沢を切れってのはどういうこと?まず考えられるのは小沢証人喚問なんちゃらであるように小沢=ダーティー論にハマっていること。だから小沢を切れ発言になる。

 つまり検察・特捜さんの先鞭を担いでしまっているわけですね。政権取るためにはなんでもあり、というスタンスもわからなくも無いですが、この特捜問題は日本の民主政治を根本から揺さぶるもの。これを利用することは絶対あってはならない。有力政治家を潰して政治の流れを変えようとしたのだから、この上何をか言わんや。

 んで、民主党のマニフェスト撤回発言=とったど~と言わんばかりの強調の意図を考えると、民主党はどうも最初から出来もしないことを掲げて、その結果自民党から政権を奪った&国民を騙した。そういうスタンスでやっているんじゃないかと思いますね。

 「自分たちの自公政権はきちんとしたものだった。それを難癖つけて非難して、さももっと良い政治ができると国民を騙した。名誉毀損だ!ほら見れ!できないじゃないか!」そういうスタンスで民主の現政権に接しているんじゃないかと思います。自分たちの失政に目を向けるのではなく、相手のズルを追求する。反省しないで一番やり過ごすいい手はあいて・周りに責任を向けること。

 自分たちが間違っていたんじゃない!相手が卑怯な手を使ったんだ!

 どうもそういう認識しかないんじゃないでしょうか?だから消費税増税をこの期に及んで平気で主張するし、改革案のカケラも見えてこない。こんな体たらくですから、自民も民主も次の選挙で第三極にボロボロにされますよ。特捜のようなおかしな組織を追求する気もないでしょうし、自公時代の政治から何も変わらないんですからね。自民になったらどんないい政治・改革になるか何もないんですから絶対負けるでしょう。参院は議席区分上有利だったというだけですからね、投票率も低かったですし。衆院で負けて分裂したら、もうどうしようもないですね。

 自民・民主で大連立ならぬ少連立で政権作れるかどうかの厳しい感じになるんじゃないですかね?主張は結局官僚従属でしかないですしね。今の自民・民主って寄らば大樹の陰で旗幟鮮明にしない人が多いですが、選挙で負けてそれぞれの政党がぼろぼろになって政界再編になることは目に見えている。そのまま残っていてもまずほとんど負けますよ。鈍いですねぇ。行動しない人たちは。投票率が低いと思っているんですかね?舐めてますねぇ、国民を。

 今のような危機にはとりあえず改革を主張する人に!と目立っている人に票が流れますから、自民・民主でよっぽど名が売れている人じゃない限り落選するでしょう。まあ、第三極が選挙区調整とかで失敗すればまたわからないですけど。


 谷垣さんを始めとする一派のスタンスは改革の意図がない=必ず負ける。まあ、そんなことを気づいたので書いときました。