今日は久しぶりにレーザー治療のお話です。
当院でも毎日しみ治療目的で来院される患者さんがいますが、しみ治療に使うレーザー治療器は種類がたくさんあります。
当院でもしみ治療だけで5種類のレーザー治療器があります。
そこで、今回は相談が多い加齢性のしみやそばかすの時に良く使用するレーザー治療器の中でロングパルスKTPレーザーとピコスポットの反応の違いを症例写真を見ながら説明したいと思います。
それではさっそく、ロングパルスKTPレーザーの症例写真を見ていきましょう。
治療前
ロングパルスKTPレーザーの特徴は、メラニンに強く反応するレーザー光線を全顔照射出来ることです。
しみがあるところもしみがないところも照射します。
しみが濃いところはメラニンがたくさん集まっているため強い反応を起こしてかさぶたが出来ます。(レーザー治療後3日目の写真)
1週間程度でかさぶたが自然に剥がれると、顔全体のしみが薄くなっています。(レーザー治療後14日目の写真)
詳細は後程説明しますので、次にピコスポットの症例写真を見ていきましょう。
ピコスポットの特徴はしみの場所を狙ってレーザー照射します。しみをかさぶたにして強いしみ治療が可能です。
それでは、2種類のレーザーをどのように使い分けるかを説明していきます。
ロングパルスKTPレーザーは、全顔治療をするレーザーになるため、顔全体のしみがお悩みで低価格で治療したいというご希望の場合に選択することが多いです。
特に、色白の方でしみがはっきり濃い場合は安くて良い治療になり得るレーザーです。
ロングパルスKTPレーザーの弱点としては、しみを取りきるのは難しい点でしょう。しみを薄くすることは出来ても、やはりうっすらと残ります。ピコスポットと比べると広く浅い治療になります。
それでも、フォトフェイシャルやIPLと言われる光治療よりは強いしみ治療が可能なため条件に合う場合は良い選択になります。
2番目の症例で示したピコスポットは、しみをかさぶたにして剥がしていく強いしみ治療が可能です。ロングパルスKTPレーザーでは取りきれない薄いしみも治療することが出来ます。
ピコスポットはしみを薄くするだけではなく、しみを取りきりたい場合に使用します。また、しみが薄い、ベースの肌が色黒の場合など他の治療器が使用困難な場合にも使用します。1mm/¥1500+税、とやや高額になってしまうのがネックでしょうか。全顔プランでも¥98,000+税とロングパルスKTPレーザーよりは高額になってしまいます。
ロングパルスKTPレーザーとピコスポットの違いについて、少し理解が進んだでしょうか?
今後のレーザー治療の参考にしてみて下さい。