広告トラの巻 事務局長 奈 良 哲
「塾はもうダメだ」は間違っている。
すべての業種に勝ち組と負け組みがいるだけである。
昨年の暮れ、DMを出した秋田県の塾長様からお問い合わせのお電話をいただき、30分程お話をさせていただいたのですが、その電話の中でとても気になることがありましたので、意見を述べさせていただきます。
その塾長様は電話の中で、自塾の生徒数の減少から「塾はもうダメではないか」ということを何度も話されていました。
私が一番気になったのは、塾だけがわるい、業種が変われば何とかなるのではないかという塾長様の考え方そのものです。
確かに過去3年間で全体の3割に近い塾が廃業に追い込まれている事実から見れば、塾業界が過当競争の状況にあることは否定できません。
しかし、塾業界だけが厳しい状況にあり、他業種に転業すればこの不況を乗り越えられるなどとは絶対に考えるべきではありません。
また、自塾を廃業し、サラリーマンになり営業の仕事でもしようかなどとも塾長様は簡単に話されていましたが、今の35才以上の雇用状況を考えれば就職など到底不可能なことは誰が考えても分ることです。