【開発】L字溝 最終回 | 株式会社リデベ(再開発)の社長(こと相澤巧)のブログ

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住宅産業・不動産業界・建設業界の情報や裏話を綴ってます。立退きや地上げの話から戸建住宅のクレームや賃貸契約の話を書いてます。

前回から、この話題がだいぶ空いてしまいましたが、今回が最終回になります。


前回以前の話はこちらからどうぞ。


【開発】L字溝 第1話


【開発】L字溝 第2話


【開発】L字溝 第3話


【開発】L字溝 第4話


【開発】L字溝 第5話


【開発】L字溝 第6話


【開発】L字溝 第7話


【開発】L字溝 第8話


【開発】L字溝 第9話


さて、私は隣地の買収などできるわけが無いこともわかっていて、また、お店のオープンまでに間に合わせないといけないという、厳しい状況に追い込まれていました。

そこで、いろいろ考えて、前回の話の通り、電柱が必要で電柱は道路上に立てることができるのなら・・・

ということで擁壁をL字溝で押し通すことにしました。


さて、すぐに役所に行くと、隣地となにも交渉してないと思われるので、1週間空けてから、再びS区役所の道路課に行くことにしました。

S区役所のすぐそばの喫茶店で設計のM氏と現場監督のY氏と待ち合わせました。


緑字・・・M氏 赤字・・・Y氏


「Junさん、いくらなんでも高さが1mの擁壁ですよ・・・。それをL字溝だって言うわけですよね。無理だと思いますよ・・・」


「僕も無理だと思います。汗


「正直言えば、言おうとしていることが強引だということは解ってるけど、隣地が買収できなかった以上、何もしなければ、隣地の土はこちらの道路に流れてくる。我々も困るが、隣地も困る。これを放置することはS区としても難しい話だ。しかし、道路上に何かを置くということをS区としても認めるわけにはいかない。そこで、道路上に置いて良い物という大義名分をS区に与えてあげれば、S区も認めるのではないかと・・・」


「まぁ・・・他に代案もないので・・・とりあえず・・・汗


「あっ、途中で口を挟むなよ。」


さて、S区の道路課に突入です。


「すいませ~ん。」


「あっ、また君たちか・・・。隣地との交渉は上手くいった?にひひ


「いえ・・・それがまったくダメでして・・・あせる


「そりゃ、困ったな。にひひ


「そこで、ご相談があるんですが・・・」


「なんだ?むっ


「今回の擁壁をL字溝ということで認めてもらえませんか?汗


「はっ?きみ・・・L字溝ってどんなものか知ってる?パンチ!


「一般的なものは知っているつもりです。」


「一応、解らないといけないから教えてあげとこうか?こういうもんだよ!むかっ


と写真を見せられました。一応、途中から読んでいる方の為に写真を載せると・・・


『Dr.Junの住宅情報館』の館長のブログ-L字溝

これがL字溝です。


「はい。存じております。しかし、S区としてはL字溝は道路幅員内にあることは認めますよね?」


「そりゃ、『L・字・溝』ならばねメラメラ


「では、お伺いします。L字溝の定義を教えて下さい。」


「あのなぁ・・・L字溝っていうのは道路上の雨水を排水溝に流す為のものだ。断面がL字になっているものだぞむかっ


「今回の我々の擁壁も下に排水溝は設けてますし、断面も一応、L字です。」


「大きさが全然違うだろ!ドンッ


「では、L字溝というのは、建築基準法で大きさが定められているわけですか?」


※JIS規格ではもちろん定められています。しかし、JIS規格の製品を使うことを建築基準法では定めていないはずです。


「それは屁理屈だろ!プンプン


「もちろん、屁理屈なのは解っています。しかし、他に何か案がありますかね?もし、あればお知恵を拝借したいのですが・・・」


「ちょっと、待ってろ!むっ


と、担当官は上司と思われる人としばらく話していました。

待つこと15分ほどして・・・


「今回だけだぞ!!!!!!むかっパンチ!メラメラ


「あのぉ・・・。S区が承認したという書面をいただけませんか?」


「無理だよ!図々しいにも程があると思わないか!?むかっ


「ですよね。わかりました。」


さすがにS区の立場を考えるとそれは無理だということはわかりました。


というわけで、作ったL字溝ならぬ擁壁は・・・









こちらです。



『Dr.Junの住宅情報館』の館長のブログ

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写真右側の、ライトが埋め込まれている塀が私が『L字溝』と言ったものです。この塀の下にグレーチングが写っているのを見れば解るとおり、雨水の処理能力もちゃんとあります。(ゲリラ豪雨であふれたけど・・・)

奥のバイクを見れば解るとおり、高さも結構あります。ちなみに一番に奥に写っている階段もついでにL字溝ということにしてもらいました。断面が全然L字じゃないけど・・・。


その後、私はS区の道路課から


「もう、うちの敷居はまたがないでくれ!しょぼん


と、出入り禁止にされてしまいました。



長々と書いて、くだらないオチだったけど・・・

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