米調査会社オートデータは1日、米国の5月の新車販売台数が約133万台だったと発表した。1営業日あたりの販売台数(月間の営業日数が違う場合があるため)にすると、前年同月より16%増えた。

 12カ月続けて前年同月を上回り、最近は5カ月続けて2ケタ増になっている。ただ、5月のペースで1年間販売したと想定した年換算(季節による変動要因を調整)は約1380万台になり、昨年12月以来5カ月ぶりに年換算ベースで1400万台を下回った。これから自動車販売が冷え込めば、米国景気にも悪い影響を与えかねない。

 5月は買い替えが多く、日本の自動車メーカーの健闘が目立った。トヨタ自動車はハイブリッド車などが好調で、前年同月比約73%増になり、比較ができる1980年以降で最大の増加率だった。ホンダと日産も2ケタ増だった。1年前は東日本大震災の影響で新車の生産が滞って販売台数を減らしたが、着実に回復している。