トヨタ自動車は22日、2012年に世界で865万台(トヨタとレクサスブランドの合計)の車をつくる計画を発表した。実現すれば、07年の過去最高台数(853万台)を5年ぶりに更新する。うち海外生産分は525万台で、海外生産比率は過去最高の61%に達することになる。

 トヨタの海外比率は10年実績で57%と、ライバルの日産(72%)やホンダ(73%)に比べて低かった。国内首位メーカーとして、一定の国内生産比率の維持にこだわってきたためだ。

 しかし、超円高は輸出採算を悪化させ、12年3月期連結営業利益を前期比で3500億円押し下げる見込み。12年の海外生産比率を過去最高水準まで引き上げるのは、対ドルで1円円高が進むごとに320億円の営業減益となる経営体質を改善させて、円高耐久力を強めるのが狙いだ。