トヨタ自動車が2011年の世界生産台数(ダイハツ工業、日野自動車を除く)の計画を下方修正し、8月時点より約20万台少ない780万台程度にする見通しとなった。国内市場でエコカー補助金終了後の低迷が長引き、米国販売も短期的には上向かないと判断した。3年連続で800万台を下回る見込みだ。

 トヨタは8月時点で、11年の世界生産台数を804万台とする案を、主な部品メーカーに示していた。自動車産業は国内経済に与える影響が大きく、最大手の生産の伸び悩みで、景気の回復ペースに減速感が強まる可能性がある。

 トヨタの世界生産台数は、ピークの07年は850万台を超えたが、リーマン・ショックの影響で09年には637万台まで減少。今年は750万台程度と上向きつつある。

 だが、国内はエコカー補助金の終了後、トヨタの新車受注は前年の3割以上も下回っている。

 主力の米国市場でも、11月の新車販売は前年同月比7.3%減と、日米大手6社の中で唯一の減少。円高で悪化した輸出採算を改善するため、値上げしたり、販売奨励金を減らしたりしたためだ。大規模リコールの影響もある。

 中国やインドなど新興国市場での販売は伸びているが、全体に占める割合はまだ小さい。当面は、日米での低迷を補えないとみて、計画を下方修正する。

 12年には新興国を中心に販売が伸び、世界生産も800万台に回復するとみている。