じぶんとはなんでしょうか?

「今更かよ!」と思われる可能性大ですが、海辺のカフカでございます。
村上春樹は「羊をめぐる冒険」以来ちょっと遠ざかっていたのですが、1Q84の出版を記念してここに海辺のカフカを読む(それすらも今更ですが^^)そして村上ワールドを堪能してまた遠ざかるのです。5年くらい(長い)


とまあ冗談はほどほどにしておいて、海辺のカフカです。
少年と老人の四国への旅、と言葉にまとめるとなんて味気ない・・・村上ワールドの1%も伝えきれないんですが、じゃあ何文字あったら伝えられるのかというとこれまた自信がないからいや。

ただ一つ言えるのは、今作品のテーマの一つは「境界」だったのかなあ、と思うんです。


人間と動物の境界をまたぐ人
男と女の境界をまたぐ人
死と生の境界をまたぐ人
場所の制約をまたぐ人
倫理の境界をまたぐ人
夢と現実の境界をまたぐ石


彼ら、人間という境界をまたぐ人々が一方で「現実」という枠の中に入るとこんな感じになるのかな、という気がします。村上ワールドにテーマを求めること自体が何か間違っている気がしなくもないのですが、私は読んでてそういう空気を感じ取っていました。


「境界を作ることと作らないこと」


これは面白いテーマな気がします。全てにおいて境界はないと人間はそこに存在意義を見いだせない。無限の自由が保障されたら人間は立ちすくむのではないでしょうか。今の私のように。

人が自分を映す鏡はそう多くないのかもしれません。




と、ひさびさにまともな「読書.」になったので、下巻から読み始めて半分くらいしても気づかなかったという某社会人の所業は水に流すとよいですよ(自分で気づいたときは爆笑しました)


たまに哲学を中級程度に考えてみたい方にお薦めです。

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