池上彰がパネルディスカッションのコーディネーターとなると聞いて訪れた日本赤十字社主催のシンポジウム「危機に立つ人道支援 ~今、中東では~」。
2時間のシンポジウムの中では、中東、特にシリア・イラクにおける難民問題に焦点を当て、現状どうなっているのか、なぜそうなったのか、今後の課題は何か、といったことについて各パネラーから話があった。
中東と言えば今、イスラム国なるものが話題の中心になっているが、実はそれはほんの一面であり、シリアでは難民が数百万人規模に達し、更に今も増え続けているというのだ。
そしてそうした難民を無理して受け入れた周辺国において、広がっていく不和。。。
なかなかうまくいかないのだなと思う。
様々な気付きやはっとさせられた発言などについてはまた別途書くとして、一つ非常に驚いたのが、赤十字もイスラム圏内の一部地域においては「赤新月」よ名前を変えていること。
十字にすると中世においてヨーロッパから攻めてきた十字軍のイメージになってしまうため、こうして名前やマークも変えているそうだ。
こういう点だけ捉えても、イスラム世界はまだまだ知らない世界なのだなと思わされた。