自動車免許の取得方法として一般的なのが、合宿免許と通学免許

それぞれにメリット・デメリットがあるので、「自動車免許を取得したい!」と思い立った時に悩む方も少なくありません。

ただし、どちらの方法で免許を取るかによって、免許取得までにかかる期間や費用、追加教習の保証などが異なるため、「もっと早く免許を取れる予定だったのに…」「想像していたより費用がかさんでしまった…」と後悔する可能性も…。

そこで今回は、合宿免許と通学免許それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。

免許の取得方法に迷っている方は、ぜひ参考にしてください!

合宿免許で免許を取得するメリット

合宿免許とは、教習所が用意する宿泊施設に滞在しながら、短期間で免許取得に必要な教習を受ける方法です。決められたスケジュールに沿って技能や学科の教習を受けながら、免許取得を目指します。

住んでいる場所から近い教習所は入校できない決まりになっているケースが多く、基本的には、住み慣れた土地を離れて教習に集中できるように配慮されています。

合宿免許のメリット1:短期間で免許取得を目指せる

この方法で免許を取る大きなメリットは、何といっても免許取得までの期間が短くて済むことです。AT限定免許であれば、最短2週間でカリキュラムを終えることができます。

合宿期間中は宿泊施設に泊まり込むため、効率良くスケジュールを組んで、運転免許の教習を集中的に受けることができるのです。

卒業までのスケジュールは入学したときにすでに決められていることが多く、「教習の予約がなかなか取れない…」ということもありません

合宿免許のメリット2:免許取得のコストを抑えられる

合宿免許を選ぶと、費用面でも大きなメリットがあります。

通学で免許取得を目指す場合、費用相場は普通自動車MT免許で28万円〜33万円、AT限定免許は27〜32万円程度です。

これと比較して合宿免許の場合は、普通自動車MT免許で22万円〜30万円程度、AT限定免許は17〜28万円程度と10万円前後の費用を抑えることができます

さらに、どの教習所を選ぶかによっても異なりますが、多くの場合追加料金もかかりません。試験に落ちて追加の教習が必要になったとしても保証に含まれているケースが多いので、想定外の出費が発生することもないのです。

合宿免許のメリット3:旅行気分で楽しみながら学べる

合宿免許を仲の良い友人と一緒に申し込めば、教習期間も楽しいものになります。

住み慣れた土地を離れて約2週間寝食を共にするので、まるで旅行に来たような感覚で合宿免許を楽しむことができます。

教習の合間には、周辺にある観光スポットを巡ったり、その土地ならではのグルメを楽しむことも可能。免許を取ったあとも思い出に残る、楽しいひとときになるはずです。

さらに、楽しさだけでなく、その日の教習のポイントを確認したり、試験に備えて一緒に勉強したりすれば、免許取得のモチベーションアップにもつながり、良い刺激になるでしょう。

合宿免許のメリット4:合宿に参加している人との新しい出会い

合宿免許では同じく合宿に来ているほかの参加者たちとの交流も生まれます。

「免許を取得する」という同じ目的で集まっているので、初対面の人に対しても仲間意識が芽生え、不思議と距離が縮みやすいものです。

食事や教習で一緒になるうちに参加者同士で仲良くなり、その後もずっと良い関係が続いているというケースもあります。このような新たな出会いを期待できることも、合宿免許のメリットといえるでしょう。

合宿免許で免許を取得するデメリット

続いて、合宿免許で免許を取得するデメリットについて解説します。

短期間で免許取得を目指せる点や費合用を抑えられる点など、多くのメリットがある合宿免許ですが、人によってはデメリットを感じる場合もあります。あらかじめ確認しておきましょう。

合宿免許のデメリット1:参加にはまとまった休みが必要

合宿免許のデメリットは、参加するためにまとまった休みが必要なことです。

基本的に合宿期間中はずっと宿泊施設に滞在する必要があり、家に帰ることはできません。

入校から卒業までのおよそ2週間、合宿免許に多くの時間を割かなければならないのです。

専門学生・大学生であれば長期休暇を利用して参加することができますが、授業やサークル活動、アルバイトに専念するため、スケジュールを空けられないという人もいるでしょう。

さらに社会人であれば、2週間という長期間の休みは取れないケースがほとんどです。

会社に所属していなくても、家事や育児、介護の役割を担っている人は、長期間家を空けることが難しいかもしれません。

さらに、合宿免許では試験に落ちてしまうと予定よりも合宿期間が延びることも考えられます。最短スケジュールで予定を立てていても、場合によってそれよりも延びる可能性を念頭に入れておきましょう。

合宿免許のデメリット2:教習で習ったことを忘れやすい…?

また、運転に関する知識や技術を短期間に教わるため、一度は覚えたつもりでもその後に忘れやすいというデメリットが挙げられます。

参加者の中には、「教習期間中はひたすらカリキュラムをこなしていたので、ついていくのに必死だった」と話す人もいます。

しかし、免許を取得した後も継続的に運転していないと、運転の感覚を忘れてしまうことは合宿免許・通学免許どちらも変わりません

免許を取った後も、一人で運転できるようになるには、練習を繰り返すことが大切です。教習で習ったことを振り返りながら、運転技術を磨いていきましょう。

通学免許(通い)で免許を取得するメリット

免許を取得するもう一つの方法は、近隣の教習所に通いながら教習を受ける通学免許です。学校やアルバイト、仕事の合間を利用して、少しずつ免許取得に向けた教習を受講します。自分のペースで通うことができるので、忙しい社会人でも比較的実現しやすい方法です。

通学免許のメリット1:自分のペースで通える
通学免許の場合は、自分のペースで通うことができます。自分の都合に合わせて教習のスケジュールを組めるので、学校やアルバイト、サークル活動などで忙しい学生も、空いた時間を活用することができるでしょう。
たとえば、まとまった休みを取りにくい社会人でも平日の夜間や土日などに教習の予約を取れば仕事との両立が可能です。主婦であれば、平日の昼間に学習を進めることができるでしょう。それぞれの生活スタイルに合わせて教習スケジュールを立てられるのが通学免許の大きなメリットです。

また、通学でも短期コースを選べる場合があります。自動車教習所によってコースの内容はさまざまですが、普通自動車AT限定免許であれば16日程度でカリキュラムを修了することができます。

短期間で免許取得を目指せる上、合宿免許ではないのでその間自宅を留守にする必要はありません。教習の時間以外はアルバイトをしたり家事をしたりと、いつもと同じように過ごせるのです。

短期コースならほとんどの場合、スケジュールは教習所が組んでくれるので教習のたびに次回の予約を取るという手間も省けます

通学免許のメリット2:通り慣れた道で練習できる

自宅から近い教習所を選ぶと、教習で通るコースに地元の道が含まれる場合もあります。運転に慣れないうちは、よく知っている場所のほうが安心できるという人は多いでしょう。

近所の道で安全確認ポイントなどの注意点を教えてもらえるので、卒業後に運転するときも安心です。教習によって、自宅周辺の道により詳しくなれるという利点もあります。

通学免許(通い)で免許を取得するデメリット

通学免許のデメリット1:計画通りに教習を進められない

時期によっては教習所が混み合ってしまい、予約が取りにくいケースもあります。

特に、学生が長期の休みになる2月や3月、8月は教習所の繁忙期です。

こうした時期には、次回の教習の予約がなかなか取れないことも珍しくありません。

「この時期までに免許を取得しよう」と自分なりに目標を立てていても、予約が取れないために思い通りの時期に卒業できないケースもあります。試験に落ちていなくても、合宿免許のように決められた期間内に必ずしも免許を取れるというわけではないのです。

また、教習所の混み具合だけでなく、学業や仕事、健康状態などが要因となり、教習をうまく進めることができない場合もあります。免許取得の目標時期や現在の自分のスケジュール、予約の空き具合などを考慮しつつ、バランス良くスケジュールを立てるのは簡単なことではありません。

「スケジュールを立てるのが苦手…」「混雑してない時季まで待とう!」というタイプの人は、卒業までにかなりの時間がかかってしまうかもしれません

通学免許のデメリット2:免許取得のモチベーションを維持しにくい
教習の予約に加え、参加もすべて自己管理に任されます。そのため、やるべきことがたくさんある日常生活の中ではモチベーションの維持がしにくいこともデメリットです。
合宿免許であれば事前にスケジュールが決められているので、それに参加するだけで教習が進んでいきます。どの参加者も免許取得を目指して合宿に来ているので、期間中は「目標に向かってとにかく教習をがんばろう」とモチベーションを高く維持できるものです。
しかし、通学では自分でスケジュールを管理して教習を進めていく必要があり、平均で3カ月から半年ほど、長引く場合には数年間にわたってモチベーションを維持する必要があります。
何らかの理由で教習所通いがストップしてしまうと「また通い始めるのが面倒…」と感じる人も少なくありません。

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※情報引用元 I.S.免許センター 免許の匠

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