普通自動車を含め、それぞれの免許には取得できる年齢が決められていますが、法律上は高校生でも制限年齢に達していれば免許の取得が可能です。しかし、高校生が自動車の免許を取得する際には、事前に確認しておくべき注意点もあります。また、免許の取得方法には通学と合宿の2つのパターンがあります。短期間で取得できるとして人気があるのは、合宿で免許を取得する方法です。そこで、高校生が免許を取得するのに最適な時期から、合宿免許を選ぶ際のポイント、注意点について詳しく紹介します。

高校生が免許を取得するのに最適な時期はいつ?

4月~7月が誕生日の高校生であれば、夏休みを利用して免許を取得できます。一方、8月以降に誕生日を迎える高校生は卒業目前の1月~3月に取得を考えている人も多いです。いずれにしても、学業と部活を並行しつつ免許を取得することになるため、綿密なスケジュール調整は必須だといえます。無理なスケジュールを組まないためにも、夏休みや春休みといった長期間の休暇を活用して免許を取得することが有効です。そのため、通学免許よりも合宿免許で集中的に講習を受けるとよいでしょう。

最短で卒業できるのは合宿免許!

合宿で免許を取得する場合、最も大きなメリットは、短い期間で免許を取得できることです。合宿免許は受講生に合った最短で卒業できるカリキュラムを作成し、カリキュラムをもとに効率よく教習を進めるため最短日数で卒業できます。高校生が教習所へ通って免許を取得する場合は春休みなどを利用することが多いものの、最も混む時期のため、自分で予約を取ろうと考えても、最短で取得することは難しいでしょう。現時点での皆さんの本文である高校生活に加え、高校3年生であれば大学受験対策や就職活動など、自身の将来を見据えた準備への尽力が欠かせません。1日24時間の中、更に教習所通いを加える事は実質困難なのではないでしょうか。最終的に、予定の期間内に免許が取れなかったなどということがないよう、合宿免許でスムーズに取得する方法が有効です。

運転免許取得の講習内容については道路交通法で決められているため、最短期間は運転免許の車種や教習時間、受けることが可能な教習内容から割り出されます。

1段階目の技能講習が15時限、普通車ATの場合は12時限、学科の学習はATとMT共通で10時限です。2段階目は技能講習が19時限、学科が16時限となります。1つの時限は50分と定められているほか、技能講習は1段階目は1日2時限まで、2段階目が3時限までと法令で決められているのです。法令の条件に当てはめながら計算してみると、合宿免許の最短期間は普通車ATの場合13泊14日、普通車MT車の場合15泊16日となります。ただし、教習所によって最短期間の目安は異なる点に注意が必要です。教習所によっては、1週間に1度の休校日を設定している、修了検定卒業検定や仮免許学科試験などを行う曜日を決めている教習所などもあります。

さらに、営業時間が異なっていたり夏休みや春休み期間など混雑する時期についてはスケジュールを調整していたり、教習を午後にまとめて行ったりということも多いです。最短卒業日は入校前にわかりますが、詳しいスケジュールについては、入校する日まで確認できないことも珍しくないため、検定を落ちた場合などを想定し日程には余裕を持っておきましょう。日程に余裕がなければ、学校がはじまる日や仕事のスケジュールなどと重複してしまい合宿教習所を退校しなければならないということも起こり得ます。自動車教習所での教習を終了していないにも関わらず、運転免許ローンを支払わなければならないケースも少なくありません。

また、自動車教習所を終了すれば運転免許証をもらえると思ってしまう人も多いですが、合宿免許では教習所から運転免許証が交付されるわけではありません。教習所を卒業したあと、住民票をおいている地域の運転免許センターへ出向き、定められた試験を合格することで運転免許証が受け取れます。1日で終わる試験ですが、運転免許センターでの試験は平日のみです。夏休みや春休みに運転免許を取得する人は、運転免許センターへ行くスケジュールも確保しておく必要があります。学校がはじまってからや、就職をしてからとなると、学校や仕事を休んで運転免許センターでの試験を受けなければなりません。

高校生でも合宿免許に行くことはできる!

高校生でも合宿免許に行くことは可能です。普通車の合宿免許の中には「入校後参加期間中に満18歳を迎えるのであればOK!」のコースも全国各地で多数開校されており、入校条件としては、修了検定までに18歳という年齢に達していること、親権者の承諾書を提出できることなどが挙げられます。年齢をはじめとする詳しい入校条件は教習所によって異なります。思い込みだけで諦めてしまわず、まずはより多くの正確な情報の収集から、ご自身がどのタイミングからの参加が可能なのかを確認される作業から着手してください。

高校生が一人で合宿免許に参加するのは危険じゃないの?

高校生が1人で合宿免許に参加することについて、危険ではないかと不安に感じる人も多いのではないでしょうか。合宿免許を扱う教習所は、所内などの治安には十分に気を配っています。具体的には、校内や宿舎の監視、警備体制を強化するなど、トラブル防止に注力する教習所が多いです。男女別の宿泊施設を設けているところが多く、セキュリティが万全な教習所も増えています。しかし、合宿免許では、実にさまざまな年齢層の人が免許を取得しに来ており、同年代の高校生もいれば大学生も多く、なかには社会人もいるのです。基本的には年上の人が多い環境で、合宿生活を送ることになります。さまざまな人がいる中で、未成年にも関わらずお酒やタバコをすすめられることも0%とは言えません。

合宿免許のメリットは、自由時間や待っている時間で、参加者や自分1人で観光をするなど楽しく過ごせることです。ただし、自分が高校生である事実や、合宿免許に参加した理由は免許を取得するためであるということを忘れないようにしましょう。合宿免許そのものが危険であるということではなく、さまざまな年齢層の人が参加をしているため、自分の意思や立場をしっかりと認識することが大切なのです。万が一、トラブルに巻き込まれる恐れがあると感じた場合には、教習所にいる指導員や仲介を行った会社へ連絡をすると、対処してくれます。

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※情報引用元 I.S.免許センター 免許の匠

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