中学校特別支援学級で僕が担任するクラスの生徒Aくん(仮名)。


Aくんは僕の腕をつかんで壁にぶつけて僕が痛がると嬉しそうに笑いながら「痛い?」と言ってくることがよくありました。

これは他の大人に対してもよくやっていました。

これに対して痛いし嫌だなぁと思っていました。


そこで彼に学んでもらいたいことは何か考えてみると、

「他の人の喜ぶことや楽しむことで繋がる」ということだなとわかりました。


そこでAくんの行動は不適切な行動の4つのパターンのどれか考えることにしました。


不適切な行動の4つのパターンとは


① その行動が不適切だと知らない。

② 不適切な行動だと知っているが、適切な行動のやり方を知らない。

③ 不適切な行動だと知っているし、適切な行動のやり方も知っている。しかし、自分には適切な行動はできないと思っている。

④ 不適切な行動によって注目・関心を得ている。


考えてみると①なのかなと思いました。なぜなら僕も他の大人もニコニコと「痛いよー」と言うような対応をしているからです。


ということでまずはこのような行動があったときに嫌だということを伝えることから始めようと考えました。


ある日、ちょうど僕の腕をつかんで机にぶつけて笑いながら「痛いー?」と言ってきました。

そこで予定通りやさしくきっぱりと「痛い。痛いことされるの先生は嫌だからやめてほしい」と言いました。

するとしばらく固まっていました。


ただ、代わりのお互いに楽しいことも学んでもらいたいと思いました。

彼は体が柔らかく、僕のストレッチをしてくれるときがありました。それは僕も楽しく過ごせるので、ストレッチをしてくれたときに「先生固いからストレッチしてくれるとき嬉しいよ」と伝えました。


この件から1ヶ月経っていますが、腕をぶつける行動はしなくなり、ストレッチを一緒にするのは続いているので、学んでもらえたのではないかと思います。


特別支援学級の子どもに対して「特別支援学級の生徒だから」という態度で接する大人が多いように思います。

それによって、色んなことを学ぶ機会を奪われてしまっているかもしれません。

「特別支援だから」と思って接するのではなく、それぞれ個性的な一人の人として接することを忘れないでおきたいと思いました。