ーあーだから酔狂なオヤジは・・
と、うんざりする。
しかし、順番からして、もう私しか残っていないんだと、
悪魔の血の洗礼を受ける準備をする。
「お前、いっつも、は?は?と
言ってるやろが。あーんぞ、それっ!は?は?・・」
支店長は私のマネをしてるつもりか、
は?は?といいながら小首をかしげてる。
「はぁ・・」
はらわたが煮えくるというのは
ほんとうにグツグツいうものだと
生まれて初めて実感しながら顔には出さない。
ほんとに日本女性ってつつましやかに我慢強く
できてるんだなーっと
自分でおもう。
「それやそれ!ほんで、俺がいっつも何か頼むと
必ずは?・・や」
そのあとのクドクドはもう聞いてられない。
私はこっそり瑞希の耳に手を当てささやく。
「・・ねぇ・・瑞希・・帰ろうよ・・」
「あーんぞ!帰ろうおもうとったやろ。
俺の目はごまかせんぞ」
血走った眼で支店長が声を響かせる。
酔っ払ってもカンだけは働くようだ。
こうゆう脳細胞を頭がいいというんだろうか。

