「せやけどアレやなー。
豚肉しばってる麻ひもみたいやなー・・
麻ひもが黒ぅなって、中から肉がはみだしとるでー」
私の網タイツの足をしげしげ眺めながらいう。
「はっ?!」
何が悲しくてここまでのブジョクを受けねばならんのだ。
これは、もはやセクハラなんてものではない!
大いなる侮辱罪だ。
「せやけど、こっちの瑞希の足はえらい色っぽいやないけー。
同じ足でもこうも違うんかいな。」
ミツエがチラと私や支店長のほうをむいているが、
またもや意に介せず、っといった
表情でまるで会話が聞こえてない風を装っている。
「まーがんばってや。何歌うんか、しらんけど。
3人やから♪黄色いさくらんぼ~・・でも、
歌うんか?」
ポンポンと私の肩を叩いて豪快に笑って
行き去った。
私はその肩を思わず振り払った。
黄色いさくらんぼ?!
何、それ?
あまりに古すぎるんじゃ?!
どんな歌かはしらないけど、
さきほど支店長が口ずさんでいた
調子っぱずれの歌とも言えないあれがそうか・・?
「せめてキャンディーズくらい、いってほしいねー」
足をほめられた瑞希は気のせいか、
機嫌がよいようだ。
しかし
それも充分古いんだけど。
ミツエは相変わらず無表情だ。

