夜、一颯にメールした。
「一颯・・月がすっごいキレイだよ」
「月?今夜、満月だっけ?」
「満月じゃないけど」
しばらくして、一颯から電話がかかってきた。
「電話なんて珍しいね。なんで?」
「ん・・まあ。・・電話のほうがいいかな、って
思って」
ケイタイ通して聞く声は、すぐそばに一颯を
感じているようで
ドキドキする。
携帯を発明してくれた人に感謝。
「あのさ・・新月の日に、
願い事すると叶うらしいよ」
「ふーん・・」
一颯の返事はそっけなく、
何の興味もなさげ。
だから、男と女って永遠に分かり合えない。
「今・・空見てる?」
私はそんな思いに屈せずに言う。
「見てるよ」
「今、見てる空って・・一颯につながってるんだよね」
「そう・・だよな・・」
「同じ夜空の下・・」
「なんか、どっかで聞いたことある歌みたいだな」
明日、願い事書く為の筆ペン買いに行こう。

