「SNSやってますか?」
男が立ちあがって、スマホを
カバンになおしながら突然聞いてきた。

「えっ?・・S・・NS?」

「ツイッターとか、フェイスブックとか・・」

ーわかってるよ、そんなこと。。

「あ、フェイスブックを少し。
でも、登録しただけで、
ほとんど更新らしきものはしてないです」
なぜか「です」と敬語調表現になってしまった。
「僕、ケースケ。カタカナの『ケースケ』で
フェイスブック登録してるから。
ぜひのぞいてみて。写真つけてるからすぐ見つけられると思う」
「あ・・そうですか・・」
よかったら、とはいわずぜひ、と言った
強気な発言。
「プロフのところに、G-mailアドレス貼りつけてるから
よかったらそこへ送信してください。じゃ・・」

今度は「よかったら」をつけて、男は立ち上がった。
ープロフ。。Gmail・・
何なんだ、これはっ!!一昔・・いやふた昔以上まえになるが、
私の若いころは相手の連絡先聞くのは
電話番号しか存在しなかった。
電話番号教えてください、なんていう言葉には
下ごころみえみえのインピな香りがついて回った。
女からは、どんなことがあっても恥ずかしいのと、
プライドが許さないの両方で聞けなかった。
そのうち、ケイタイという
画期的な文明の利器が登場し、
男女間の距離はグッと縮まった。
「メルアドの交換」ならば実にさわやかで、
ハードルが低くなった。

それが今やSNSである。

これで、つながれるんだね。
つながってゆくんだ・・


ピンクセラムな夜

窓際のカウンター席に座った男の後ろ姿を
見ながらつぶやいた。


ピンクセラムな夜

やぶこの今日のひとりごと・・
最近自分のことにずいぶん
お金と時間を使ってるな~・・と
時の流れを感じます。
こんな風な日常を過ごせるようになるとは
10年前なら
とても想像できなかった。
社会全体も
禁煙がゆきわたり、とても生きやすくなった。
いい時代だな~と
つくづく思います。