「じゃあね、いってらっしゃい」
「いってきます、そっちもいってらっしゃい」
「いってきます」
お互いにいってらっしゃいと
いってきますを
交互に言いあい,
駅の改札を入ったところで
お互い違う方向へ行く。
かーくんは、昼間は電気設備会社へと出勤する。
私は機械メーカーの経理事務。
「今日、きてくれるの?」
かーくんが聞いてくる。
「・・あ、今日はやめとこうかな。用事あるから」
「そう・・」
なんとなくさみしげに見える後ろ姿を見送った。
その後ろ姿に
思わず「あの後ろ姿、イケてる!好き!」
と思った。
この心、届け。
ほんとは、用事なんてなかった。
でも、毎日毎日家に通い詰めるのもどうかと思うし、
少しは相手に何か考えさせなきゃ。
と、私としてはほんのささいな計算なのだが、
そこまで考えてくれるだろっか?
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克弘の秘密。
リサの姿が見えなくなってから
俺はカバンからサングラスを出して、かけた。
そのまま会社に出勤すると
「おまえー、何またカッコつけてんだよ」
魔人ブウのような体型をした山城さんである。
ここの設備会社のグループリーダーである。

