電車の中で、届くはずのないメールを打った。

「今。。どこにいますか?私は電車に乗りました」

電車の窓から流れていく
幸せそうな家々の明かり。

いや、幸せそうに見えるだけで
実際はそうでもない家も
結構あるかも。

そのひとつひとつに、いろんなドラマがあるんだろうな。


一度駅に止まってはっきり見えていた
家の輪郭が
ふたたびぼやけてきた。

ぼやけてきたのは
私の目にたまってきたものがあるから?


ふいに携帯のディスプレイに文字が現れた。


ー藤枝広介ー

着信だった。

私は電車の中ということも忘れ、
あわてて出た


ーベイブリッジにいるから。

ベイブリッジ?


ピンクセラムな夜