「えっ?そーなの~心愛、
スタジャン野郎とイチャついていた
割によく見てたね」
「うん。グレーのスーツに
瞳の色もグレーっぽかったでしょ?
コーディネートしてるのかな?ておもったくらい」

「でも・・なんでグレーは
30代に入んないと似合わないの?」
電話の向こうでフフ・・と軽く笑う声が聞こえる。

「あのね・・男の人は大人になるのが
遅いんだよ。
20代は、まだまだ女が勝ってんの。
男の20代は全然子どもなんだけど、
30代あたりから
ようやく逆転現象が起きるんだよ。
仕事で頭角あらわしてきたりね。
そうすると、深みがでてきてグレーのスーツなんかが
本当によく似合うようになってくる」


「はー。だてに、いろんな恋愛積み重ねてきてないね」


「私、女のフルコースぜーんぶ味わってから
結婚したいと思ってますんで~
先パイは早く結婚したいんでしょ。
一刻も早く!」

「・・てゆうか、心愛より2つ上だからねー。
この差はおっきいよ。」

「おっきい、おっきい。
とにかく早くLINEして。
そして、私にまた報告すること」


なんで、私年下から指示されなきゃいけないんだろ?

腑に落ちないものを
抱えながら、いやしかし
私はそんなこと考えてる暇はないのだ。
と、自分で自分を鼓舞した。


一刻も早く送らねば。
しかし・・

とりあえず、「テスト」とか送ったほうがいいのかな?


「テスト・・・ユリエ」


すべてカタカナで送ってみた。


「何のテスト?」

即、返信がきた。


予想外の展開にまごついた。


ピンクセラムな夜