「悦子、これもっていっといで」
ドッジボールのようになったスーパーの袋を手渡しながら、
母が言う。
中にはスナップえんどうがぎっしりつまっていた。
「えーっ・・」
私は言葉を飲み込みながらうんざりした。
中学にあがっても、
まだこんな母の頼まれごとを引き受けなければならないなんて。
でも、母には逆らえない。
スナップえんどうをくれたであろう
裏のおばちゃんちの畑を恨めしく思いながら
トボトボと歩いた。
向こうから銀色に光る物体が走ってきた。
「よっ!久しぶり。」銀色の自転車は私の近くで急停車した。
嶋田さんだった。
嶋田さん。小学校5年の時の夏のお祭りのときに、
初めて見かけた。
金魚すくいがまったくすくえなくて、
大きな穴があいてしまったポイを片手に呆然としている
私の横で
マジシャンのように次々と金魚をすくっていた男の子。
その人が3つ年上の嶋田さんだったのだ。
やぶこの今夜のひとりごと:
長らくお待たせいたしました。
(誰も待っていない)
久々にお話書いてみようと思います。
短編ですので、すぐに終わります。
まばたきしてると終わっちゃうよぉ~

