ケイコが飼っているらしいヒマラヤンとロングコートチワワが
ゆったり寝そべっている。


毒吐き女の時々ゆったりひとりごとブログ

チワワが足元にまとわりついてきた。
「さみしい・・って・・それで犬とか猫とか飼ってるの?」

「あーそれもある・・かな。子どももとられちゃったしね」
「親権?とらなかったの?」
「んー・・私、実を言うとよくわかんなかったんだ。
彼のもとにいるほうが、子どもも幸せだろう、って・・。
経済力もあるし」
あれだけ、学生のころから男に不自由せずに生きてきて、
欲しいものはなんでも
買ってもらえているという噂で、
そして今は幸せな結婚生活をしているとばかり思っていた。


欲しいものは全て手に入れ、そして
その全てを失ったケイコ。


「ねえ・・ヨシミ・・
女の幸せってなんだろうね。
今、私自分のこと一人で楽、とか幸せって
必死で思いこもうとしている」


たくさんの人にモテても
結局結婚するのは一人。
そのたった一人の人と幸せに生きていければ
それは一番幸せなことなのだ。


心の中に巣食っていた、
見て見ぬふりをしていた
大きな塊が
ゴトッと音を立て、
崩れていくのを私は感じていた。


丸山君のことをこれ以上
追及するのはやめることにした。

「ねえ・・ヨシミ・・
これからも、また学生時代のように
仲良くつきあってくれる?」

ケイコは中学時代と変わらない
大きな瞳で私をまっすぐ見た。


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