運動会当日。最終プログラム。最大のメインイベント
ドキドキのドミニクである。
一人・・また一人・・と
ずんずん九鬼君に近づいていく。
九鬼君の手が手のひらを上にして私を待ってくれていた。
そっとその上に私は指先をのせる。
下からギュッと握ってくれた九鬼君。
半そでの体操服の下からのびる
たちうおのような両腕の九鬼君。
たちうおはその光を絶やさぬよう、片手をあげた。
銀色に光るその手に私はハイタッチし、
一緒に一回転する。
私の指先と九鬼君の指先が重なっている。
九鬼君の指が少しだけ長い。
九鬼君の指が少しだけ細い。
細くて長い九鬼君の指。
ピアノを弾いたら似合いそうな九鬼君の指。
私は隣でバイオリンを弾こうか。
弾けないのに・・
ほんの1分足らずの触れあいだった。
隣の男子にチェンジするときの名残惜しさ。
九鬼君もそう思ってくれているような気がしたけど、
気のせいかな。
みっちゃんが
「自分が好きな気持ちって、相手には
もう伝わってるよ」
っていったけど、私の気持ちもう届いた?九鬼君。
他の男子と踊りながら
まだ目の端で九鬼君をずっと追ってる私。
そんな私をずっと見ていた人がいた。
視線を感じた。その先にはみっちゃんがいた。


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