みっちゃんのお話しを読む前に・・と
先生は真剣なまなざしになった。
「お話の感想を言うことは大いに構いません。
でも、約束してほしいことがひとつあります。それは・・」
先生はみんなの顔をひとりひとり
たしかめるように見ながら
こう言った。
「みっちゃん自身のことを悪く言わないことです」
教室が森の奥にある
湖のように静まり返った。
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みっちゃんのお話ー
ある日学校から帰ってきた私がいつものように
おやつの
「トコロテン」を食べていると・・・
「なんだかスッパイ」
お母さんに思わず、
「今日のトコロテンすっぱいよ」というと
お母さんはあわてていったん捨てた袋をたしかめ
「あーごめん。
今日間違えて、三杯酢買っちゃったわ」という。
いつもは黒蜜なのに、
なんで今日に限ってお酢なんだろう。
しかも、私は酢の物が大嫌い。
でも、せっかくお母さんが買ってきてくれたのだから・・と
我慢してすっぱい味のトコロテンを食べることにした。
食べ終わって、
お皿をキッチンの流しに持っていったとたん、
体中に何か電流が走った。
・・今、ビリビリってこなかった?
静電気?
でも、勘違いだろう、と私は気に留めることなく
そのままにしておいた。

