明日はいよいよ待ちに待った鍛錬遠足。

なので、今日の学級活動の時間は
その遠足について話し合うことになった。
まず、
当日はグループで行動するため
1グループ6~7人を
6つ作ることになった。

私はみっちゃんとは違うグループになってしまい、
ちょっとがっかり。
お弁当はグループごとに食べることになっていたからである。

でも、おやつは各自好きな人同士で食べてもいい、
ということになりほっとした。

おやつは100円以内。
くだものは1個。

一人の男子が手を挙げた
「先生、おれんちのかあちゃん、
いつもお弁当にバナナを半分に切って入れるんだけど、
それだと、くだものはもってこれないん?」

「あ、私もっ!いつもうさぎりんごが入ってるんだけど」
ヨシコちゃんもそれにつられて
思い出したように発言した。

先生は少し考えて、
「うぅ~ん・・お母さんがお弁当にいれてくれる果物は
別ということにしようかな。
それ以外で何かひとつ、もってきていい、ということにしよう」

「先生~カップゼリーは?」
間延びした言い方で、
ちょっと太めのクスノキ君が聞いてきた。

「ゼリーかぁ~・・それは、ちょっとどうしようかな。
お母さんにゼリーをお弁当にいれてもらうのは
今回やめてもらうことってお願いできる?」

「あ。。はい・・でも、俺・・ゼリー好きなんで・・」

「じゃあさ、お弁当にいれずにゼリーはおやつとして
別に持ってこようよ。」

そうだ、そうだ!ゼリーを弁当に入れるなんてずるいよ~

別の男子も騒がしくなってきた。
クスノキ君はチラと目配せし、
「ちょっと聞いてみます・・」
力なく、最後は聞き取りづらい言葉にフェードアウトしていった。

「先生!俺んちのかあちゃんはいつも
お弁当にたこやきとかお好みやきいれるんやけど」
太郎が勢いよくそう言った。

え~っ?たこやき?
お好み焼きなんて普通いれないよ~

教室中がザワザワどよめきはじめた。

先生も、ちょっと調子に乗り始めた
教室の空気を察知して
「たこやきとかお好み焼き入っているお弁当なんてみたことないけど~?」
と冷たく言い放った。
「いや、ほんまやねんて~。ほんまにたこやきはいってんねん!」

たこやき太郎かっ!

私は心の中で叫んだ。
ほんまに、そんなもの入れるお母さんおらんやろ。

先生も「じゃあ、明日、太郎君のお弁当のたこやき、先生にもひとつ
分けてください。
マヨネーズもつけて」

お茶目にそういって
話を終わらせた。

遠足は隣の栗栖市にある
箱姫山。

何度か家族では行ったことあるけど
学校からみんなで行けるなんて。
ワクワクして今日は眠れそうにない。


オトコとオンナの分かれ道