「ここから後は歩いていこう」


そう宮ちゃんが言って


車を止めようとした。


バックでいれていくときに、


左手を

私の座ってるヘッドレストに置く。


あ。・・だめだよ、それ。


それって女の子は弱いんだよ~


ガッツーンときた。


はぁ~・・


車降りて

小股で歩く。


山道坂道だし、非常ーに歩きにくい。


でも、宮ちゃんがそっと


手を差し伸べてエスコートしてくれる。


まるで中学の時の運動会のフォークダンス気分。


展望台についた。


息をのむほどの美しさ。


今日は空気が澄んでて本当にキレイ。


「キレイだよね~」


「ミルのほうがもっときれいだよ」


こんな歯の浮くようなセリフも

夜景の映し出された世界では許される。


「今日は髪型もきまってるじゃん」


そっと頭のてっぺんから

前髪のほうにむかって

なでてくれる。


あ~ダメなんだって・・また・・


いいこいいこに

女は弱いのよ。


今日は本当にダブルパンチだわ。