―――ワン!




背後で聞こえた鳴き声。




視線を向けると、そこには一匹の子犬が、尻尾を振りながら玉章を見上げていた。




(野良犬・・・・・・)




よく見ると、口元に何かを咥えている。




最初は無視しようかと思ったが、子犬は小さな手足を動かして玉章の足元に駆け寄ってくる。




これをとってくれと言わんばかりに、玉章の周りを飛び跳ねる子犬に玉章は呆れたように溜息をつき、かがみこんで器用に挟まっている白いものを抜き取った。






(手紙?)




その流れるような文字を見て、玉章は目を見開く。




これは・・・・瑚々からの手紙だ。




玉章は震える手でその手紙を読み始めた・・・・。












‘この最後の優しい時間に、




愛は感じやすく、とても純粋になる。




薄明かりに力を秘めた夕日が――――’


















「―――――‘確信に満ちた愛を、目覚めさせる’」




背後に聞こえた、その声。




玉章は信じられない思いで振り返った。




その瞳、その姿、その声に、魂が揺さぶられるのを感じる。




身体の中の血が騒ぎだし、胸が熱くなる。




目が合ったその瞬間、二人は駆け出す。




玉章が片腕でその身体を抱き上げ、強く抱きしめると、彼女もぎゅっと力強く彼を抱きしめた。




「きみは、僕の全てだ」




額と額をくっつけ、見つめ合いながら、玉章が囁く。「なによりも大事でなによりもかけがいのない存在――それは、いつでもきみだった」




「あなたは孤独だった私に夢と希望を与えてくれた」




涙を目にためながら瑚々は微笑んだ。「私はいつもあなたのものよ、玉章。どんなに二人が離れていても」




だから、と上目遣いで彼を見つめる。「だから、‘あの言葉’を言って」




玉章は瑚々の頬に触れた。




彼女の温もりを感じ、何よりも大事なものは彼女だけだということを実感する。きっと、この想いは、今もこれからも、永遠に変わらないだろう。

玉章は彼女の顎を片方の手で上げた。








「君を愛してる」






その瞬間、瑚々の目から涙が溢れ出し、瞳に鮮やかな紫色が広がる。




「私も愛してる」










二人は顔を見合わせ、ゆっくりと唇を合わせた。








All For You









(どんなことがあっても)




(二人は決して離れない)












四国の潮風を頬に感じながら、玉章は地平線の向こうに消えていく夕日を見つめていた。




あれから、数週間経った。




父である隠神刑部狸は、息子の愚行にまだ怒りを覚えているようだが、いずれは消えてなくなるだろう。




「・・・・」




そっと、指で唇をなぞる。




まだ体に残る、彼女の感触。そして体に流れる、彼女の力。




自分も、いつか忘れてしまうのだろうか。




瑚々、を―――?




玉章は、振り返り、後ろにある四つの墓石の内で、一番大きな墓を見下ろした。




その墓に、骨はない―――・・・だが、その姿は感じることができる。




「――――お前なら、どうした?」




それに返事はなく、ただ静かに風が通り抜けた。




一瞬、犬神の姿が見えた気がした。哀しげな表情で、玉章を見つめていたが、その残像はすぐに消えてしまった。




しばらくして首を振りながら苦笑する。「・・・感傷的になったものだな、僕も」




おそらく、奴良組との対峙が大きく影響しているのだろう。




そして、彼女の存在も。






‘そばにいて’






力を振り絞って伸ばされた手。涙をいっぱいにためた瞳。








だが僕は彼女を捨てた。何よりも大事なものを、かけがいのないものを、なくしてしまった。




「―――――瑚々」




愛しそうに、玉章はその名を呟いた。




もう一度だけでいい。たった一度だけでいいから。




きみをこの腕で抱き、君を感じたい。




だがもう遅すぎる。




自分の大事なものに気付いたのは、それを失くしてしまった後だった。

















(本当にこれで瑚々と玉章の物語は終わり?)
















あとがき:お久しぶりです。Sophieです。




受験前なのに、玉章と瑚々の話を終わらせなければ・・・!と思い、無我夢中で書きました。




もともとこの話は、当時の恋愛観の反映として描き始めたものでした。




どうしてもあの言葉が言えない・・・でも言わなくちゃ・・・!という思いがあふれ出た産物です。




後悔はしたくないですしね、誰も。




さて、これで最終話です。二人はまた再会できるんでしょうか?





.oO   Under The Sea  Oo.







.oO   Under The Sea  Oo.

お久しぶりです。ようやく日記だけ更新できた幸運に感謝!

昨日またハリポタ見に行きました←

受験生なのに、、、でも、スネイプとリリーのLOVEがもう一度見たかったの♥▽♥

今はハリポタフィーバーよ!(笑)(笑)

BUT 夢小説行き詰まり~・・・どうしましょ。秘密の部屋原作持ってないから分からない、、、

そしてMainのJuliet/Effyがあんなに精神状態不安定でいいのか、、、


ところで、友達と昨日はなしてたんだけど、スネイプって―――――クリーンなの?

リリーLOVEだから誰とも寝ないぜ!って感じなの?どうなの?

多分そうだと思って友達に言ったら「あんたは純粋ね」って言われた、、、

ヴォルデモートは完全クリーンではないはず!なんか女たぶらかしてそうだもん。

シリウスも女に興味ないぜって感じ。どうなんだ親世代、、、


とりあえず、またまたぐちゃぐちゃな更新、受験終わるまで続きます。

あでいおーす