シャンクスは木にもたれかかりながら、目の前で誓いのキスを交わす新婚ほやほやの夫婦を見つめていた。

一番隊隊長マルコと二番隊副隊長ダフネの結婚は政府にばれないよう、白ひげ海賊団とその傘下のみしか伝えられてない。

だがその日、たまたまシャンクスは白ひげとエースの墓参りに来ていた。

部外者の自分が邪魔にならないよう、そっと気づかれないようにその場を離れたが、ウェディングドレスを着たダフネを見て、思いとどまった。

太陽の光を浴びた彼女は何よりも美しかった。

「…二年も見ない間に、またいい女になったな」

幸せそうな、でもどこか悲しげな笑顔を浮かべながら、仲間たちを一人一人抱きしめていく彼女を見てシャンクスはポツリと呟いた。

初めて出会った二年前、彼女は母親のアナスタシアにそっくりだった。

だが今は違う。

シャンクスは、自分の子供と頬を寄せ笑っている彼女を見た。

母親特有の、優しく温かい笑顔。

アナスタシアに、あんな表情はできない。

見れば見るほど、知れば知るほど、彼女はアナスタシアと全く似ていない。

「…あんたの育て方がよかったんだろうな…白ひげ」

空に向かって笑みを浮かべる。

答えは返ってこないが、今はそれで充分だった。

腰を上げ、背筋を伸ばす。

「いいもんだな、結婚式ってヤツは」

周りの温かい拍手の中マルコに抱き上げられ、嬉しそうにクスクス笑っている彼女を見て優しく微笑む。「幸せになれよ」







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