それは軍艦だった。
悲鳴とともに、宙を舞っている。
敵も味方も剣を止め、口をあんぐりと開けて空を見上げた。
「な、なんだ・・・あれは・・・・」
そのまま大きな音を立てて墜落する。
氷が張っていなかったのが幸いだろう。
「ぷはー」
「氷に叩きつけられて死ぬかと思った!!」
「登れよじ登れ!」
「地獄の水責めに比べりゃ何でもねぇ、こんな海!」
麦わら帽子が目に入り、エースははっとした。
「ルフィ!!!」
兄を見つけルフィの顔がぱっと輝いた。「エ~~~~~~~~~ス~~~~!!・・・・!!やっと会えたぁ!!!」
その後ろにいる連中を見て、海兵たちは息を呑んだ。
「おい!あれまさかクロコダイル!!」
「それどころじゃないぞ!!なんだあの面子はッ!」
「ジンべエ!!クロコダイル!!革命軍のイワンコフまで!!」
「後ろにいるのも過去に名を馳せた海賊たち!!」
センゴクは振り返り、キッとガープを睨みつけた。「ガープまた貴様の‘家族’だぞ!!」
ダフネは目を見開いた。麦わらのルフィ・・・!
そこでやっと思い出した。その昔、エースが一度指名手配書を見せてくれたことを。
モンキー・D・ルフィ。三億べリーの懸賞首。
まさか弟だったなんて・・・・。
遥か彼方の絞首台にいるエースを見上げる。
一瞬、二人の視線が交わった。
エースの口元を見ると、かすかに動いている。
お と う と を た の む 。
ダフネは大きく微笑した。「当たり前でしょ」というように。
そしてゆっくりと、また一歩を踏み出した。