ゴゴゴ・・・・



ダフネははっと顔を上げ、目を細めた。「オーズ・・・!」



国引きオーズの子孫、リトルオーズJr.



巨人の族の倍をはるかに超える巨体の持ち主だ。



ちらっと砲撃台を見やる。



その体では、標的にされるのがおちだ・・・!



「オーズ!!」



ダフネは声を張り上げた。「一度引いて!!このままじゃ、あんたがやられる!!」



オーズの目が落ちて、二人の視線が絡み合う。



「行かしてぐれぇ、ダフ・・・!!」



ダフネは首を振った。「駄目」



「ダフ・・・」



「聞かない」




頑ななダフネの態度を見てオーズは困ったように顔をしかめた。



「オイダは・・・エース君を助けてぇんだよ・・・!!」



分かってる。



小さく唇を噛む。だから駄目なんじゃない・・・!



オーズとエースが仲がいいのは百も承知。



だから死なせたくないのだ。



でも、オーズのこの無茶苦茶な破天荒ぶりは、無謀とすら思える。








「ね、これオーズに似合うと思わない?」



エースと二人でワノ国に行ったことを思い出す。



「お、いいな!あいつ太陽に近いし」



ふと思いついて店の店主に聞く。「なぁ、おやっさん。俺にこの笠の作り方教えてくれないか?」



「体が火なのに?」



「やってみなきゃ分かんないだろ」



その時のエースの笑顔はとても優しくて―――・・・。







「分かった」




ダフネはようやく言った。




「私があんたのケツを拭ってやる。これが条件よ」




オーズは頷いた。



死なせない。



死なせてたまるものか。




「じゃあ、私はあんたの後ろを―――」




その時。










―――ぐさり。









何かが突き抜ける感触がした。




見下ろすと、一本の剣が腹部を貫いていた。