――――ぴくり。




少女の瞼が微かに動いた。




ゆっくりと、その目が見開かれる。




その瞳は、真っ赤に染まっていた。




指に納まる指輪を外し、ふっと息を吹きかける。




するとそれはまるで塵のように消えた。





ゆるり。




少女は笑う。




――――この手を血で赤色に染め上げよう。




愛する人を傷つけた人間の血で。




嗚呼。





なんと美しいことか。






少女はベットから滑り落ち、ドアを見据えた。




すると。




激しい音を立て、ドアが凄い勢いで壁にぶち当たった。




さあ、行こう。




この世界を赤で塗りつぶすために。