「せんちょ―――!!」




甲高い声がしたかと思えば、どんっと思いっきり背中を押され前のめりに突っ込んでしまった。




苛々しながら振り返る。「なんだ、リズ」




にかにか笑う彼女には悪気はないのだろうが、はっきり言えば迷惑だ。




彼女は麗らかに笑い、そっと俺の耳元で囁いた。





「だいすき」




愛してると言いたくて。