自分が誰で、一体どこにいるのか、ダフネは一瞬分からなかった。



体を起こし、ゆっくりと辺りを見回す。



割れた鏡、へこみがある壁。



自分の部屋だと気付くのにしばらく時間がかかった。



いつもと、雰囲気が違うような気がする。



それが何かの前触れなのかは、分からないけれど。



裸の体にシーツを巻きつけ、足を下ろした。



ひんやりとした床の冷たさが心地いい。



シャワー室に足を踏み入れ、強力なシャワーで肩をほぐす。



すると、何の前触れもなく涙が込み上げてきた。



「――っ・・・」



心に浮かぶのは、愛しい彼の笑顔。




エース。




その瞬間、張っていた糸が切れたように、ダフネは崩れ落ちた。



「エース・・・ッ・・」



ずっと、ずっと永遠に一緒だと思っていた。



なのに、彼は永遠に私の前から消えようとしている。



まるで泡のように。




ダフネは立ち上がり、鏡の前に立った。



鏡の中の自分が見返してくる。その青い瞳には、強い意志が宿っていた。



「そんなこと、させない」



力強い声でダフネは自分に言い聞かせた。



強くならなくちゃ。



自分のために。皆のために。そして――――エースのために。



ダフネは洗面所のそばに置いてあった鋏を手に取り、髪に当てた。










あとがき


久しぶり----------に書きましたっガッツ!



しかもダフネ髪切っちゃったよ・・・ッei



ちょっと印象が変わる程度に。↓↓






.oO   Ander The Sea  Oo.