霜月と一緒にどこかに行って二人で静かな愛をはぐくもうと思っていた。



だけど。



「・・・なんで真ちゃんがいんだよ」



じろっと俺達二人の間にいる真ちゃんを恨めしげに睨む。



だが真ちゃんは気にもとめた様子もなく、眼鏡のブリッジを上げた。



「俺はこいつの保護者だからな」



「なんじゃそら・・・」



呆れて溜息をつく。さっきまであんな尻軽に興味ないって言ってたのに、やっぱ気になってんじゃねぇか。



思わず口元が緩む。



「・・・・・高尾、今変なことを考えてただろ」



「べっつに~気のせいじゃね?」



そんなことに気付くぐらいなら、もっと自分のことに気付けよ、と思う。



「まあまあ、別にいんじゃない?」



のんびりとした口調で霜月が言った。「3Pでも別に私気にしないし」



・・・・・・・・・・・・・・。



すげぇ、一瞬で空気が固まった。



いつも思うんだけど、どうしてそんなことを堂々と言えるんだろう。


思ったことをここまではっきりと口にする人間なんて、結構めずらしい。



「・・・・霜月、不適切な言葉を使うな」



うっわ、真ちゃんご立腹。



「なに?3Pには自信ないってわけ?」



動じた様子もなく、あっさりと言いのける霜月。



真ちゃんは疲れたようにはぁ~と溜息をついた。



ってか二人とも俺を忘れてない?



すると突然霜月が俺の腕にしがみついた。



「ねぇ、高尾君」



ちらりと真ちゃんに目をやって、すぐ俺に魅力的な笑みを見せる。「デートしない?」




「は?」



またこの子はなにを言い出すんだ。



真ちゃんを見ると、カチンカチンに固まっている。



「ねぇ、いいでしょう?」



妖艶な美少女に甘くハスキーな声で囁かれ、断る男なんているだろうか。



答えはNo。



俺が口を開きかけた瞬間、真ちゃんが彼女の腕を取って、俺達を引き離した。



「なにをやっているのだよ、お前たちは」



淡々と言う真ちゃんの体からは冷たい怒りが溢れ出していた。



「いや・・・俺は別に・・」



真ちゃんの後ろにいる霜月を見ると彼女は満足げな表情で、ウインクしてみせた。



ああ、なるほど。



それからずっと真ちゃんは俺を睨みつけていた。






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