外に出ると、そこには満天の星空が。
キラキラと輝くそれは、まるでダイヤモンドのよう。
夜空が美しい時は、酒が飲みたくなる。
にんまりと頬をゆるませながらダフネは酒瓶を手に甲板に向かった。
「お。」
暗くてよく見えないが、甲板に誰かが寝そべっている。
月明かりに照らされたあの横顔は・・・。
「エース?」
呼んでみると、やはり彼だった。
体を起こし、手招きしている。
ダフネは笑みを浮かべたままエースの隣に座った。
夜空、酒に友・・・最高のシチュエーション。
「また酒か?」
にやりと悪戯っぽくエースが聞く。
「まぁね」
ダフネは肩をすくめた。「っていうーか、ここ寒くない?」
言葉が唇から洩れるたびに白い息が宙を漂う。
だがエースはへっちゃらって感じだ。
悪魔の実の影響もあるかもしれない。
腕で体を抱きしめていると、エースが笑いながらダフネの体を包み込んだ。
さっきまで凍えていたのが嘘だと思えるぐらい、エースの体は温かい。
「ねぇ、知ってる?」
ダフネはエースを見上げた。「明日が何の日か」
エースは肩をすくめた。「さぁな」
「クリスマスよ」
神様が生まれた日。そういうとエースは目をぱちくりさせた。
「神様のおかげで、私たちは出会えたの」
エースの頬をなでる。「偶然なんかじゃない、運命なのよ」
そう。
運命。
全ての出来事は意味があること。
二人がこうして巡り合えたのも、また運命なのだ。
「だから乾杯しない?」
そう言ってダフネは二つのグラスを手に取り、一つをエースに渡した。
エースはやさしく微笑んだ。「そうだな」
12月25日。
午前0時。
二つのグラスがぶつかる音が夜の海に響き渡った。