「あ~頭が痛い」


突然、ごんっと机に頭をぶつけるダフネ。



「昨日あんなに飲むからだろ」



エースが呆れたように言うと、じろりと睨みつけられた。



その鋭い視線に、思わずドキリとする。



相当苛立っているようだ。



エースは口元に指を添えた。



ちょっとからかってやるか。




「なぁ、ダフネ」



「・・・・・今度話しかけたらその口をナイフで切り裂いてやる」



低い声。



多分、本気でするだろう。



相手はダフネなのだから。




だがエースはそこで引くようなタマではない。




「いいから、こっち見ろ、ダフネ」



反応なし。




「おーい」



ナイフをつかみ脅すようにちらつかせる。



・・・・・・目が据わっていた。



はぁーと溜息をついて、エースはダフネの後ろに回り込み、その体を思いっきりくすぐりはじめた。



その瞬間ダフネは身もだえして、笑いながらエースに怒鳴った。



「もうッ!!なんてことすんのよ、馬鹿エース!!」



キャハハと笑ってるくせに怒るなんて、と思う。




エースはふっと暖かい笑みを浮かべた。





そう。






俺は彼女に笑ってほしかっただけ。







ダフネには、笑顔が似合うから――――――・・・・