ぱかっ。
バーソロミュー・くまの口が開いた。
「・・・・、やばっ!」
ダフネが小さく悲鳴を上げたのと同時に、くまの口の中からレーザーが飛び出してきた。
さっきまでキッドがいた場所に、光線が地面を刺し貫く。
汗を顎に滴らせながらキッドは不敵に笑った。「とんだ化け物だな」
その背中にしがみつきながら、ダフネの目は、焼け焦げて温かい煙が上がっている地面に釘つけになっていた。
あの光線・・・・・。
2年前、月の明るい夜に白ひげとマルコが話していたことを思い出した。
あの日はなぜか眠れなくて夜酒を拝借し、酒蔵から出ていくと白ひげとマルコが深刻な顔をしてなにやら話し込んでいた。
好奇心が湧き、二人に気付かれないよう気配を消して物陰に隠れ、耳を立てた。
「・・・それは本当なのか、マルコ」
蝋燭に照らされた白ひげの顔はどこかこわばっていた。
「ああ。皆が言ってる・・・・政府が新しい兵器を作りだしたそうだよい」
マルコは写真を取り出し、バサッと地面に広げた。
「その名を・・・・」
「パシフィスタ」
ぽつりとダフネは呟いた。
パシフィスタ―――――平和主義。
政府が作り出した、軍事人間兵器。
すっと目を細める。
――――キッドには悪いが、話は変わった。
ダフネは身をよじり、真っ直ぐバーソロミュー・くま、もとい‘パシフィスタ’を睨んだ。
青色の瞳が赤く染まり、黒い瞳孔が大きく開く。
ぴたっとパシフィスタの動きが止まった。
「終わりよ」
ダフネの言葉と同時にバーソロミュー・くまの体が破裂した。
あとがき
えらい・・・