「グラせん、グラせんチョコ、キーホルダー、ペナント・・・他になんかあったかな?」
なんだかんだ言いつつもシャボンディ諸島を満喫しつつあるダフネ。
白ひげ海賊団の皆の土産ものもできたし、あとは・・・。
「超新星ルーキーを見つけるだけ、か」
はっきり言って、絶対見つけたくない。
絶対関わりたくない。
特に・・・。
そんなことを思っていると。
ドガ―――ン!!!!!!
横を通っていたレストランの壁が爆発した。
驚く暇もなく、手が異様に長い男が壊れたレストランの壁から出てきた。
ダフネは眉をひそめた。手長族?
「ケンカなら壁の向こうへお預けにしようぜ。オラッチの強さ知らねえな?」
確かこいつは・・・懸賞金1億9800万の、‘海鳴り’スクラッチメン・アプー。
するとそこへ、一人の男が現れた。
赤色のケープに炎のような髪・・・。
「だったらジロジロ見てんじゃねェよ。ムナクソ悪ィ野郎だぜ・・・・・・今消してやってもいいんだ」
ユースタス・キッド。3億1500万の懸賞首。
うっわ。最低最悪のタイミング。
ダフネはぴしゃっと自分の額を叩いた。
一番関わりたくないのに!
海鳴りもそう感じたのか、身軽な体を駆使して民家の屋根に飛び乗った。「今あんたとやる気はねェよ。トンずらこくぜ、あばよ!!」
そう言うやいなや、さっと姿を消した。
・・・一体なにがしたかったんだ、あいつ。
呆れたように見ていると、突然キッドと目が合った。
青色の目と赤色の目が視線を交える。
「・・・なに見てんだ」
目を細めながらキッドが言った。
1.騒ぎを起こさない。
2.面倒事に巻き込まれない。
3.決して闘ってはいけない。
船を出るときに出された条件。
こんなやつと関わったら全部破ってしまう。
「別に」
そう言って肩をすくめ、通り過ぎようとした。
その時。
ビュンと空を切る音が聞こえ、ダフネは背後にのけぞった。
と、同時に帽子が宙を舞った。
銃弾がダフネを掠めたのだ。
帽子で隠していたポニーテールがあらわになる。
「へェ。よくよけれたな、民間人」
後ろを振り返るとユースタス・キッドがにやりと笑っていた。「おもしれえ女だ」
彼の持っていた銃から煙が出ていた。
「あら、ありがとう」
ダフネは不敵に笑った。「私が女だって分かったのはあんたがはじめてよ」
地面に落ちた帽子をかぶりなおす。
「悪いけど、あんたとは関わりたくないし、乱闘なんてお断り。だから私を行かせないと、魚人島の人魚を拝めなくなるわよ」
中指を上げてみせる。「それじゃあね」
そう言ってダフネは3億1500万の懸賞首に背を向けた。
もう会うことはないだろうと願いながら・・・・。
「キッドの頭、あの女行かせていいんですか?」
船員の一人が聞いた。「あいつ、頭を侮辱したんですよ」
「ああ、分かってるよ」
そう言ってキッドは座り込んだ。「・・・だがあいつを行かせなかったら、俺達本気で死んでたぜ」
「でも、たかが民間人じゃ・・・」
「いや」
低い声でキッドは言った。「あの女はただの民間人じゃねェ」
あの女と視線が合った時、感じたのは――恐怖。
「あいつは大物だ」
あとがき
長い・・・
キッド素敵だ。。。ローのほうが好きだけどネ