おかしい。
こんなこと初めてだ。
体は炎の如く熱く、息も絶え絶えで――・・・・。
ダフネは皆に心配かけないように甲板の隅で顔をうずめて座っていた。
苦しい。
苦しい。苦しい。苦しい。
ゆっくりと目を閉ざす。
誰かに、手を握ってほしいと思った。
ここには手を差し伸べる相手も差し伸べてくれる相手も居ないはずなのに。
こんなにも誰かに手を握ってほしい。
すると。
ふんわりと、体を抱きあげられた。
「大丈夫か、ダフネ」
霞む目を上げる。
大きな、暖かい手が額に添えられた。「すげぇ熱だ・・・おい、ドクターはどこなんだ?!」
「エース・・・」
太陽の後光が漏れる彼の体が眩しい。
「大丈夫だ」
そう言ってダフネの手を握った。「俺がいる」
沢山の足音が近づいてきて、マルコがダフネの体を毛布で包んだ。
その間、ずっとエースはダフネの手を離さなかった。
あとがき
眠いべ。