あっと言うまにオレはヨウコさんの口の中で果ててしまった

快感で頭の芯が痺れているが、罪悪感がじわじわと足元から這い上がってくる

なのにヨウコさんは自分のブラウスと下着を外して裸になりオレにカラダをくっつけてきた


ヨウコさん
れいじクン、溜まってたね!いっぱい出たよ!半分くらい飲んじゃった。でも、まだ大丈夫でしょ?今度は一緒に気持ちよくなろうネ!


どうしていいか分からなくなっていたオレの口にまたヨウコさんの舌が滑り込んで来た

ヨウコさんはオレの右手を自分の乳房に、オレの左手を自分の大事なところへ持っていった

同時にオレの中でなにかのスイッチが入ってしまった…






目が覚めたオレは一瞬自分がどこにいるのか分からなくて焦った

横で寝ているヨウコさんを見て昨日のコトを思い出し愕然とした

オレはナニやってんだ…

自責の念がアタマの中で渦を巻く

時間はまだ6時前だから今服を着てアパートを出れば

他のアパートの住民に見られるコトはないだろう

慌てながらも音を立てないように慎重に服を着た

ヨウコさんのキーケースからアパートの部屋のカギを外し

外に出て部屋のカギをかけ、カギはドアポストに落としておいた

幹線道路まで出てタクシーを拾い駅まで戻り

コインロッカーからキャリーバッグとビジネスバッグを出して

駅からは始発のバスに乗り自宅に戻った

自宅に戻ってからヨウコさんにメールをしようと携帯電話を手に持った

こんな時はヘンに謝るのもおかしいし…

オンナが覚悟しての出来事だから忘れてくれ…

もためらわれる

メールを打っては読み返し

また打っては読み返しを繰り返した

「昨夜は酔ってしまったコトとは言え、混乱してしまいました。お互いの伴侶には絶対に秘密にしましょう。このメールは読んだら必ず消去してください。アパートの部屋のカギは玄関ポストの中に入れておきました。」

何度も推敲してできたメールをヨウコさんに送って、それからオレは泥のように眠った

窓の外がオレンジからコバルトブルーに変わる頃にオレは目が覚めた

携帯電話のLEDが点滅してメールか留守番電話が入っていることを示していた

妻からメールが2件と留守番電話が2件入っていたが

ヨウコさんからのメールも1件入っていた

まず、妻に電話して、妻からの電話とメールに返信しなかったことをあやまった

昨日は一緒に研修に参加した人達と飲んだら、飲み過ぎてしまい自宅でダウンしてた…

と嘘をついてしまった

妻は、"やっぱり…そんなコトだろうと思ったわ〜" と信じている様子だった

妻から留守中はお付き合いもほどほどにするように注意され

オレから妻の様子を聞くと順調だと返事があった

義父と義母に電話を変わってもらい、日頃の妻の面倒について感謝を伝えたが

義父からは、"娘と孫が帰るまでは精一杯羽をのばせ!" なんてハッパをかけられてドキッとした

電話を切ってから、ますます落ち込んだ…

オレはナニをやってるんだ…


ヨウコさんからのメールは読まずに削除しようかとしたが

思いとどまって恐る恐る開けてみた

「なんで起こさずに帰っちゃうの!れいじクンいなくなってたからビックリしたよ。でも昨夜はありがとう!酔ってたけどとっても気持ち良かったよ。また、シタくなったらワタシはいつでもいいからね!連絡待ってるね。」

う〜ん…想像していた内容の斜め上をいく内容だった

ヨウコさんのメールの最後には、"連絡待ってるね。" の文字が…

罪悪感がいっぱいのはずなのに…

ヨウコさんの艶めかしいカラダを思い出してしまう

でも、ダメだ!コレ以上進んだら絶対ダメだ!

あの夜だけで終わりにするんだ…

なんでだろう?なんでヨウコさんはオレなんだろう?

大学時代から結婚するまで、あれだけトシヒコに振り回されてたのに…

やっぱりトシヒコを待っていた…

そして、やっとトシヒコと結婚したのに…

確かにトシヒコはまだ落ち着いてないみたいだし、そこをヨウコさんは感づいていて…

オンナの復讐なのだろうか?

だから、オレをロックオンしたのだろうか?

ヨウコさんはオレに執着するのだろうか?

だとすると、スパっと切ったりすれば、ヨウコさんはナニしでかすかわからない…

やっぱり、徐々にフェードアウトするしか方法がない…

トシヒコは年末か年始に帰ってくるから、それまで騙し騙しでのらりくらり逃げ切るしかない…