今井麻美11thシングル『星屑のリング』囲み取材レポート前編
2013年5月26日に11thシングル『星屑のリング』をリリースする今井麻美の囲み取材の模様をレポート。5月25日・26日に日本青年館で行われるバースデーライブ、昨年12月22日のライブを収録した5thライブBlu-ray/DVD『5th Live Precious Sounds-2012.12.22 at SHIBUYA-AX-』についても話を聞きました。
―表題曲である「星屑のリング」はどのような曲になっていますか?
今回の「星屑のリング」は「コープスパーティシリーズ」の最新作のアニメ(OVA『コープスパーティ Tortured Souls ―暴虐された魂の呪叫―』)のオープニングということで、今までのコープスパーティらしさを引き継ぎつつも、ゲームからアニメーションのオープニングになったということもあって、今までよりも少し、これから恐ろしいことが起こるということを予感させるよりも、もう少し神聖な感じというか、美しいものを奏でているイメージを中心に描かせていただきました。ゲームの場合は長い時間遊んで頂けると思うので、その象徴的な存在だと思うのですが、アニメになった時に、個人的なイメージとして、これから起こる出来事に対することをほんの少しだけ匂わせる、みたいなもののほうが素敵なのかなっていうイメージをすごく持っていたんですね。なので、"ザ・コープス"という怖いワードだったりはほとんどないですし、実際に曲があがってきて歌詞を選ばせていただいた時にも、なるべくそれを気にするようにして選ばせていただきました。確か3つくらいに絞っていただいた中から選んだという記憶があるのですが、やはりコープス作品というものがとてもこれから酷いことが起こるホラーアニメなものですから、それをわかっている神様的な視点で描きたかったんですよね。メロディーを聴いた時にそういうイメージを受けたので、これから起こる試練を乗り越えて欲しいっていう祈りを込めた想いを歌に込めたいなと思っていたので詞を選ぶ時にそれを一番のポイントにさせて頂きました。
―ミュージッククリップも収録されるということですが、どのような映像になっているのでしょうか。
いやあ、しんどそうでしたね、私(笑)。毎回なんですけど、結構過酷でしたね。3月の頭に撮影したんですけど、今年は気候の変動が激しかったじゃないですか。ちょうど「星屑のリング」のPVを撮影した日は晴れてはいたんですけど、真冬に逆戻りっていうような3月とは思えない気温で。海辺の砂浜で撮影をしていたものですから、海風がハンパないんですよね。どんどん体力を削られていきながら、私が「星屑のリング」で描きたかった神聖さみたいなものが期せずして表現出来るというPVになりました。とても美しい映像になったな、という印象ですね。
―アー写も神秘的ですけど、PVも神秘的な。
そうですね。何か拾い集めて行きたい、光り輝くものを集めたら希望が見えるんじゃないだろうか、だからそのために進むしかないのよっていう内容の歌詞なんですけど、今回抽象的にPVを作らせて頂いているので、永遠に記憶という名の糸をずっと引っ張っているんですね、とにかくずっと。監督からは、彼女の記憶だったり思い出だったり、どこかに隠れているであろう希望の一筋を探しているんだよ、ただそういう気持ちでとにかくずっと手繰り寄せて欲しいっていう指示があったんですけど。色合いもとても不思議な色合いで、一言ではちょっと言い表せない感じなんですけど、ただただその手繰り寄せている時にはとても、何かを探している時の人間っていうのは幸せばかりではいられないっていう表情をすると思うんですけど、それが自分で言うのもなんですけれども、とても演技に出ている気がします。
―OVA『コープスパーティ Tortured Souls ―暴虐された魂の呪叫―』のオープニングということですが、作品の感想などはありますか?
もう笑っちゃいましたね。怖すぎて。一緒にラジオをやっているメンバーと映画館に見に行ったんですけど、終わったあとロビーで笑い声が起こるという。もう笑うしか出来ないっていうくらい、怖かったですね。出演させて頂いているので、台本を読んだ時点でわかってはいたんですけど、色がついて、音がついて、声が入って、しかも映画館で見るっていうので相乗効果を生んで、最終的には良い作品が出来たなあと。すごい怖かったんですけど、物語としてとても良く出来ているし、見ていて飽きない良い作品が出来たなと思っています。
―「星屑のリング」は既にライブで披露されていますが、披露した感想を聞かせて下さい。
初披露が仙台で、特別な想いもあったので、この楽曲を引っ提げて行けるっていうのは個人的にはとても、手土産じゃないですけど、CDも出る前だし、楽曲をフルで皆さんに聴いて頂くのも初めてだったしっていう状態だったので、とても緊張感があったし。実は作詞家の先生が仙台まで聴きに来てくれたんですよ。それが本当に嬉しくて。音楽を作っていると、自分がそうだからっていうのもあるんですけど、皆さん自分が作り出したものに対して愛情をお持ちだと思うんです。作家さんと会う機会ってライブの打ち上げくらいしかあまりなかったり、収録に来て下さる方もいらっしゃるんですけど、やっぱりお話する機会が少なかったりして、自分が普段どれだけありがたいと思っているかという気持ちっていうのって伝える機会ってすごく少なかったりするので、そういった意味でもわざわざ足を運んで下さったっていうのを聞いた瞬間に、それだけでもいかにこの楽曲が愛されて生まれてきたかっていうのを感じとることが出来る瞬間でした。この曲は本当に失敗出来ないというか、良い思い出にして頂きたいなっていう想いが強かったので、絶対失敗出来ないぞって思っていたら、仙台の時、直前に濱田さんを呼び忘れちゃったんですよね。それを見た先生が爆笑してしまいましてですね(笑)。来る前から先生は嬉しくて嬉しくてこの楽曲をライブで聴けるのを楽しみにしていて、「私きっとライブで聴いたら泣いちゃうと思います」ってずっと仰って下さっていたのに、その直前で濱田さんを呼び忘れたので、笑っちゃってニコニコしながら聴いちゃいましたって言われて、何かすみませんっていう気持ちになりました。一瞬演出かと思われていたみたいで、素だったんですけど(笑)。それから色んなところで歌ってきて、一番近いところだと小倉で歌わせて頂いたんですけど、やっぱり歌う度にズンズンイメージが入ってきているので、今回この規模の大きなホールで歌うのは初めてなので、また印象もドンと変わって、空気によって作り出されるものが出てくるだろうなと思ってめちゃくちゃ楽しみにしています。ちなみに、今みんなを混乱させている「星屑のリングサイリウム問題」っていうのが実はありましてですね、初披露の時と大阪の時は、皆さんコープスの曲だからっていうのもあって赤を振って下さっていたんですけど、個人的には実はイメージが白と黄色のイメージ。光をイメージしているので。先日ちょっとラジオで話したんですけど、断言していなかったので多分みんなも困っていると思うんですよね(笑)。なので白と黄色2本持つか、2本持つのが大変だったら気持ち的に近い方を持って頂ければと。
―カップリングのPS3&X box 360 専用ソフト『DISORDER6』のエンディング曲「Tender Is The Night」はどういった曲になっていますか?
私も先日初めて聴いて、レコーディングはもうすぐなんですけど。私も作品自体は公開されている情報くらいしか知らなくて、この作品のエンディングだよって聞いた時にいろんな雑誌や媒体で情報を調べて、こういうお話なんだって知って。それで楽曲を頂いた時に、まだ全貌はわからないんですけど、これは素敵な作品になるんだろうなっていうメロディーだったり詞だったりしていたので、早く自分も出来上がったらやってみたいなって思いました。あらすじだけ読んでいるととても辛そうなお話だったんですけど、少年と記憶をなくした少女が何か辛い目にあっているんだっていうのがすごく伝わってきたので。ただ、今回楽曲を頂いた時に、作品を知って書いて頂いているということだったので、きっと2人は幸せになれるのかなっていうのを感じとることが出来ました。
―もう1曲のカップリング「路地裏のプラネタリウム」。こちらはレコーディングが終わっているということですが、どのような曲になりますか?
めっちゃ大人の青春ソングです。つい最近、10代の青春ソングの「Dear Darling」というのを作らせて頂いたりもしたんですけど、こちらはサラリーマンをイメージして歌っています。私達みたいな仕事だとなかなか同じような仕事ってないのかもしれないですけど、お仕事をたくさんされていらっしゃる方で、毎日一生懸命生きているけれども、日々ルーティンワークをしている時に、ふと自分の原点ってなんだろうって立ち戻った時に、何か自分の生きる最初の原動力となったものっていうのが、少年の時のあの記憶なんだなって思い返すことが出来るような、そんな楽曲になってます。今回実は私のライブでいつもサポートしてくださっている山口和也さん、カズーが私に初めて作曲をしてくださって。この曲がタイアップがついていないもので、自由に作っていいということだったんですけど、どんな曲を書いて欲しいかをプロデューサーとカズーが相談していて。「わかりましたー」みたいな感じで作って頂いた時にカズーがすっごい自信満々だったんですよ。それがすごい印象的で。私もアーティストと呼ばれるならば、このくらい自信を持って自分のものを薦めていかないといけないんだ、と思うくらい、そのキラキラした表情が今回の歌詞にもほんとにピッタリで。子供の表情のまま大人になった人っていうイメージなんですね、和也さんが。この歌もさわやかで彼にとっても合ってるなという風に思いました。歌っていても不思議と幸せな気持ちになれるような、人柄がすごく出ている曲だなって思います。
―曲の中で一番お気に入りの場所っていうのはありますか?
タイトルがすごく気に入っていて。「路地裏のプラネタリウム」っていうのが、見た瞬間に「あ、これ好き」って思って。どんな内容かわからなくても、なんとなくいろんな妄想が出てくるじゃないですか。実際にあったプラネタリウムなのかな、それとも歌詞にあるようにここは自分にとってプラネタリウムみたいな場所だったんだよっていうことなのか、そういうことが色々考えられた時に、この歌詞すごい好きだなと思って。フレーズ的に一番気に入っているのはネクタイを放り投げるっていうところが好きなんですけど。映像が思い浮かぶというか。解放された感じがすごく好きですね。本当に良い曲で良い歌詞だなって思います。
今回2回目なんですけど、(渡辺)ファイアーさんも演奏に参加して下さっていて、それがまたより私が表現したかった大人の男性の青春を見事に吹いて表現してくださっていて。私もちょうど収録の最後の方にお邪魔させて頂いたんですけど、まあ格好良くて。これ早くライブで歌いたいなって思うくらいとても素敵な曲です。
~レポート後編に続く~