介護日記 8
 
とりあえず病院を退院。
「ちょっと家に寄ってもらっていいかな?」とカツヨシさん。
 
「ダメ」と即答
 
「少しでいいんだよ」
 
「鍵を持っていないし」と嘘をつく。
歩くと鍵に付いている鈴がチャリチャリと音を出すが耳の悪いカツヨシさんには聞こえない。
 
五分ごとに
「ちょっとでいいんで家に寄ってもらえないかな?1分でいいから」と言ってくる。
最初は気の毒になっていたけど
あまりにもしつこいから聞こえないふりをしてしまう。
 
とりあえず拒否
 
「メダカが死んじゃうなあ~」
 
そう言えばメダカを飼っていた事を思いだした。
でもカツヨシさんが入院して2週間。
今日エサをあげてもまたしばらくあげられないし。
結局死んじゃうかもしれない。
可哀相だけど。
川に放っても死んじゃうでしょ? わかんないけど。
 
藤枝市役所にワイフを迎えにいき
そのまま静岡へ。
 
「なにか食べに行く?蕎麦とかどう?」って聞くと
「特にお腹は空いていないし。そんな気分じゃないだよ」とカツヨシさん。
 
すっかりションボリしている。
 
ショートステイ先にカツヨシさんを置いて静岡市役所へ転入届やら介護保険とか印鑑証明とか。
これがまあ時間が掛かった。
介護保険系はケアマネさんと待ち合わせて一緒に。
16時くらいまで。
それからまたショートステイ先に戻る。
 
ショートステイで歩行器を用意してくれと言われたので歩行器のレンタル業者さんとも待ち合わせ。
 
カツヨシさんがエレベーターで登場。
先ほどはションボリしていたのですが
元気をとりもどしている様子。
 
「どうしたの?」とカツヨシさん
 
「歩行器を持ってきてもらったんだけど」
 
「歩行器?いらないよ。普通に歩けるし。わざわざ来て申し訳ないけど。この通り元気なんで」
と両手をひろげて「すしざんまい」みたいなポーズを取って元気アピールするカツヨシさん。
 
一同唖然。
なんか元気そうですね。
と言って納得して帰る業者の人。
「なんかわざわざすみませんでしたねー」とカツヨシさん。
 
そして在宅診療の先生に見てもらうことになっているので部屋に一緒に戻る。
 
ここには1週間ほど。
そして母親が入所しているサ高住に空きの部屋がもう一部屋あって、そこを契約できたのです。
 
退院してすぐの入所は断られたのですが1週間ショートステイにいれば大丈夫だそうで。
 
そこで契約している在宅診療の先生にみてもらうのです。
入院していた時の紹介状も送ってもらってからの診察。
 
紹介状を見て
カツヨシさんの血圧を測ったり軽く問診。
 
そして先生から「病気の説明を受けています?」と聞かれ
 
「階段や自転車などの運動はダメで軽く平地を歩く程度みたいな感じですか?」
 
「そうですね。あと1日に飲んでいい水分は1リットル。それ以上飲むと心臓に水が溜まり心筋梗塞になります。
それと体重も今の体重から2キロ増えると心筋梗塞になります。そこら辺を管理してもらわないとなりません」
との事。
 
全然病院で説明ないし。
 
てか管理が大変じゃん。
 
水分は取ればいいと思っていたから散々水を飲めよってカツヨシさんに言ってな。
やべえやべえ。
 
そして先生は帰っていき
カツヨシさんに
「来週くらいにジュンコさんの所に行こう。それまで来れないけど大丈夫?」と聞くと
 
「俺は平気だからバアサンを頼むよ」
 
前はジュンコって名前で呼んでいたのにいつのまにかバアサンって呼び方に変わってる。
ジュンコさんの認知が入ってからかのかな?
 
あんたも充分ジイサンだけどな。
 
サ高住も2部屋借りるので色々とザックリ1ヶ月で50万円くらい。
きゃーーーーーーー。
 
まあ年金とわずかな貯金(親の)を切り崩していけばなんとかなりそうなんですが。
 
ケアマネさんに
「介護はしなくていいよ。今は介護はプロに任せる時代だから。たまに顔を出して近くにいるというアピールをすれば充分だから」と言われ気が楽になる。
 
お金を残してくれていた親に感謝ですね。
これで入所のお金が無かったら
たぶんアタシが一人で同居しなければならなかったから。
ワイフは同居に反対だから。
 
実家にネズミとか出たりするネズミーランドなのでアタシは最近実家に入るのもイヤだったんですよ。