第11次瀬戸内カヤック横断隊② | DriftWoodBeach

第11次瀬戸内カヤック横断隊②

2013年11月16日
リーダー:吉村(補佐役:本橋)
潮汐:室津 満潮7:41(279) 19:27(271)
      干潮1:14(45) 13:38(94)
天候:晴れ
メンバー:シングル22艇



  





朝6時10分頃にブリーフィングが行われた。
初日は地元山口のガイドが吉村さんのみで自動的に決まったようなものだった。補佐役として本橋さんが就いた。
この日は天候は良いものの、午前中は向潮で午後から追潮になりどのくらい後半で距離を伸ばせるか、もしくは午前中に行けるかがポイントだった。



祝島から長島までは問題なく海峡横断でき、長島から平郡島、沖家室島という直線的な案が海況コンディションの良さから出てきたが、結局長すぎる海峡横断に隊のメンバー全員が耐えられるかどうかが微妙だったこともあり、定石通り長島から室津、周防大島南海岸にとりつく形となった。






上関海峡を横断して千葉埼の手前にある断崖のある浜に10:30上陸し昼休憩。一時間休憩ののちに出発。ペースとしてはかなり良い。


荷内島の海峡横断は特に問題なくベタ凪で無事通過。法師埼の周辺は透明度が良く藻場が発達していた。皆が海底を覗き見る。こんな場所が瀬戸内海にあるなんてカヤッカー以外には漁師以外知らないのではないだろうか?









周防大島南岸は意外にも退屈なパドリングが続き、ひたすらに漕ぎ続けること15:30、沖家室島との海峡にたどり着く。

サポート役に回っていた原さんが「片添ヶ浜の東にビバーク可能な浜がある」という情報をくれ、それに従いこの辺りでビバークしたいという意見もチラホラ出てきたが体にムチ打って夕闇も迫る16:50、その和佐集落の西にある浜にたどり着いた。


ここでは原さん、大田さん(ユージさん)、高橋さんなどが出迎えてくれるということで派手な編隊を組んで上陸しようとたくらんだ。するとこれがどうだ、小魚を追い込む形になり上陸すると無数のカタクチイワシが打ちあがってくるではないか!挨拶も忘れて魚を獲りまくった(笑)何故が隊長の村上さんがタモ網を持っていたのもビビったが…(笑)



  





  

この夜はユージさんが持ってきてくれたイノシシ肉とシカ肉を原さんが炭火で焼いてくれた。
初日にして相当な距離を稼ぐことができた。
この時点の天気予報では明日(17日)から北西風が上がってくる感じで、18日から19日にかけては大荒れになる予報になっていた。怒和島水道を何としても明日は通過したい。そしてできることなら早い段階で下蒲刈島まではたどり着きたいと思っている横断隊レギュラーには、この日の夜は一時の安らぎでしかなかったと思う。