後から考えてみたらグループCへの橋渡しみたいに思われますが、
時代的には「プロトタイプ(917とかP4のあたり)を忘れられないおじさんたちの見た幻影」だったのかな?と。
こうやって見ると、 チョンマゲのついたオープントップのCカーだと勘違いされそうですが、作りはいたって旧式。
ドライバーの周りだけアルミのモノコックで、あとは細い鋼管によるパイプフレーム。936の場合はこれに2.6リッターのフラット6ターボが載りますが、ボディー以外のパッケージングはほぼ956へと引き継がれます(そりゃ簡単にグループCが始められたわけだ
そしてルノーですよね。
今みても美しいフォルムは「やはりフランス車」といったところでしょうか。それともデザイナーのアンドレ・デ・コルタンツのセンス?
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240318/09/drifting-groundtouchizm/8c/30/j/o0768050415414419841.jpg?caw=800)
でもこれ、2リッターのV6ターボなんだぜ?
ポルシェ936との性能差を埋めるためか、A442からA442Bへと進化する際にドライバー周辺だけをくり抜いた「バブルトップ」を採用。空気抵抗を減らしつつ、オープントップのレギュレーションにも合致させました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240318/09/drifting-groundtouchizm/88/fe/j/o1080060515414419843.jpg?caw=800)
この手法は童夢-零RLやGCでの紫電改にも採用されましたが、レギュレーションの隅を突いた面白いやり方ですよね。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240318/09/drifting-groundtouchizm/67/fa/j/o0480032015414419849.jpg?caw=800)
ちなみにこの童夢、空力的にさほど影響のないルーフへ置いたバックミラーのカバーとして申請したものの、案の定叱られたのでしたw
ルノーみたいに全部アクリルなら、まだマシだったのかも?
話はちょいとルノーに戻りますが…実は日本でちょいと走ったことがあるんです。
バイオレットターボを走らせていた原田レーシング(HRC)が旧式のA441を購入したのか、1978年の富士500kmに長谷見昌弘 / 星野一義 組で登場。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240318/09/drifting-groundtouchizm/00/86/j/o1080067015414419857.jpg?caw=800)
そして、ほどなくして時代はグループCという「プロトタイプ」の狂乱へ…。