東欧チェコスロバキアのシュコダから出ていた130RSって車ですけども、そもそもシュコダってラリーを見てなかったらほとんどの方が知らないでしょうね。

ちなみに左側がサーキットレース用、右側がラリー用のマシンです。
そもそもシュコダには110Rクーペというモデルが存在し、それをベースに競技用として開発されたのが130RSだそうで、見た目でなんとなく「グループ2なのかな?」って思わせますよね。

それにしても、この塗り分け…
これの源流なのかな?同じカストロールがスポンサーだし(70年代以前は緑がブリティッシュグリーンで濃いめだったんです)。

RRレイアウト特有のトラクション性能と720kgの軽量ボディーを活かして「東のポルシェ」と呼ばれるほどに、モータースポーツ界で活躍したそう…なんですけど、そんな情報は当時全く入ってきてなかったですね。

とはいえ、東欧で製造されたとは思えないほどにスタイリッシュ。イタリア車のようでもありますね。
RRということは…エンジンはトランクフードを開けると\コンニチワ/してきます。

1.3リッター直4OHVは140ps以上を発生。 エンジンの位置とキャブの向きを見て「エグいな…」って思いますよね。U字型のインマニを使ってマウントしてるのがユニークですね。
1975年に走っていたので、時代的に110サニーと戦ったら面白かったかもしれないですね。

あれ?さっきのカストロールカラーのラリー用マシンもいますね。

モンテカルロラリーでしょうかね?雪道でもガンバルンバ!してます。

泥のなかでもガンバルンバ!

さてさて、そんなシュコダ130RS。
グループ5っぽく仕立てられた外装でレースに出ていました…が、後ろにいるのCカーじゃね?

ザクスピードにより製作されたフォードエスコート・マーク1はパッと見、サニーみたいな見た目だけど2リッターエンジンを搭載してましたが、シュコダはエンジンがそのままでしょうね。
まさに満艦飾の装い!といった感じw

風洞実験なんて滅多にやらない時代でしたから、インクに浸した毛糸をボディーに貼り付けて、空気の流れを可視化するというやり方でボディーワークを作成していました。

ターボバイオレットのような後ろ姿が勇ましいですが…排気がなんでこんな取り回しになったのやら。

こういう「味のある」見た目のマシンって、もう無いですよね。
ボディーワークも何もかもコンピューターで設計・製造して、つまらなくなりました。